季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

初、南座!

2021-03-21 10:11:00 | Art
ほぼ2年、ほとんど遊んでいなかった。
試験とコロナで。






満を辞して、京都にお出かけ!
初、南座!
出雲のお国も見守っています。



歌舞伎を観に行く友達に誘って貰って。
若手の役者さんばかりの演目。
感染対策で若手少人数。
でもその初々しさがまた春に似つかわしい。



座席にも桜が。
こんな風に席が飛んでいます。




新しくなってるらしい。私は初めてだから前の姿は知らないけれど。

演目の解説がまずあって、それがとてもわかりやすく面白く楽しかった。
初めての人でもわかりやすい。


とにかく米吉さんの静御前が美しい可愛い。妖精かな?
立ってるだけで、僅かな仕草でぐっと来る。

狐の話だったけど、狐の仕草も愛らしい。

終わったら、お茶をすることもなく帰る。
少し寂しいけど、観に来れただけでも素晴らしいと言うことに。

茶道具の店がきっとあるはずだと思って調べたらありました。
小さなお店だけど、要るものがちゃんと揃っていてしかも私の状況に合わせてお手頃でお値打ちのものを勧めてもらう。
そこで見つけた。
源氏香。
今まで知らなかった。この記号。
すごい、面白いです。




これでうちでも練習できます。
春分の日は太陽の暦では一年の始まりらしい。その日にお道具が揃ったのは嬉しい。
茶道には障害が多々あるけれども(お茶を飲めないとか笑)近づかずにはいられないので、取り敢えずこのまま進みます。

京都河原町、ほどほどの人出。
またゆっくり来たい。
さあ、新しい季節が始まります。




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好きな絵

2020-07-24 19:13:00 | Art
市立美術館のついでに、行きたかったあべのハルカスのムーミン展にも行けた。
いつもすごい混んでて入るのにも一苦労なんだけど、全然混んでなかった。
やっぱりコロナの対策がなされていて、手の消毒やマスク着用。離れてみるように、話さないようにと言う指示。

ほんとに、誰も話さない静かな展覧会でした。

トーベヤンソン、不安で寂しい絵描かせたら世界一かも。
原画が良かったのでこの絵本を買ったのですが、ストーリーも好きでした。
不安で寂しいと安心で楽しいのギャップにいつもやられます。






気に入った絵の絵葉書があったので買って帰って飾っています。




左のスナフキンが良い曲ができて楽しそう。自分の楽しみを味わう素敵さが良い。

右のは日本とトーベヤンソンというセクションにあったもの。葛飾北斎の絵との類似点があるということで。なるほど、そうやって観ると日本人が共感しやすいってのあると思う。それにこのすごい雨で、こんなに孤立した岩場なんだけど、家族でいることでこんなにも安心感が味わえるって無いなー。と思ってこの絵が好き。

真ん中のは「ムーミン谷の冬」と言う本の終わりの方に出てくる挿絵です。

ずっと毎年冬眠をするから冬を味わったことなかったムーミンが、どう言うわけか真冬に目覚めてしまった。そして春になるまでの話し。

このリスが寒さの中で凍って死んでしまったとお葬式までしたんだけど、春になったら元気で何もかも忘れて出てきたってところ。
何もかもが凍るような厳しい世界でこんなにも小さな生き物が生き残っていた事が嬉しい。観るたびにその嬉しさが感じられるからこれが好きです。

何だか今もまた感染者数が上がってきて、不安で孤立して寂しい毎日だけど、こんな風に過ごせたらな。こんなことが起こったらなと思いながら観る。

こんな時だからこそ、ムーミンは染みる話しだと思う。
また端から読んでみよう。
始めに出版されたのがイギリスだと聞いて、英語版を買いました。1冊目は「小さなトロールと大きな洪水」。少しずつ楽しく読もう。


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不思議な絵

2020-07-24 18:27:00 | Art
大阪市立美術館にロココの絵を観に行きました。混んでなくて良かった。

ロココの絵が豪華でむちむちで美しい。
天使がいっぱい。

どうしても一つ引っかかる絵があった。
絵葉書を買って時折じっと見ているけれど、その違和感と言うかわからなさが続いています。
フランソワ・ブーシェの「田舎の気晴らし」と言う作品。1743年。




女の人のおっぱいが出てるのは他のもいくつもそうだったから、まあ変だけど良いことにして。
とにかく木の枝が気になる。
座っている木も、女の人の上にかかる木が変な風に継いであるのも、その下の所なんてなんかごちゃごちゃしてるのも、後ろの木のえだが不自然なのも。気になる。
男の人の持っている紐はたぶん小鳥を捕まえる為だと思う。でも小鳥は網に止まって遊んでいて、採れる気配なし。

気になるわ〜。
もうしばらく観てみよう。



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クリムトに逢いに

2019-08-29 20:58:44 | Art
今年の夏の旅行。
東京でのクリムト展に行きたかったんだけど、引っ越しの後の片付けと疲れで行けず。
新聞の広告でその後に愛知県であると知ってどうしても行きたいと言ったらそれが行き先になった。

豊田市。初めて行きます。
行ってみてその空気で感じた。TOYOTAの凄さ。
豊田ナンバーのTOYOTA車がたくさん。
社名が自治体名っていう事がどんなものか実感する。



そういえば、去年行ったフィンランドのフィスカルスも社名が自治体名になった例だ。滅多にないな。
その会社がその土地にただならぬ貢献をしたからこそ、その会社の製品がその土地の人々の誇りであるからこそそうなったんだと思う。
豊田市になってからもその誇りを失わぬように会社はどれだけの努力をしてきた事だろう。
日本に世界に恥じぬ製品を生む出す覚悟がひしひしと伝わる。

そんなことを思いながらの豊田市美術館。



立派です。美術館そのものが美しい。

クリムト展は、私が観たことないものもあって、見応えありました。ベートベンフリーズは複製だったけど、実物と変わらぬものでした。何度も巡ってじっくり観た。
ウィーンのゼツェツィオンで観たときに私のなかにその音楽が流れてきて、勇気や生きる歓びが押し寄せて涙が止まらなかった。
クリムト自身のことはちょっとどうかな?ってところもあるけど、その作品には本当に私は心を動かされる。
英語で感動するって事をmovedって言うけれど、そのもの。私の肉体を浸している不可視の私が響き、震え、波打つ。そう言うものこそが芸術なのだと私は思う。

クリムトの作品の前に佇んで、私はそのうねりを感じる。

Nuda veritas
前に観て好きだと思ったもの。
シラーの言葉を読む。
その言葉が私を力付ける。
少数者のために生きる、作る。
足元の水が美しい。印刷ではわからないこの色と線。

ミュージアムショップで買い物をして、同時開催されている愛知トリエンナーレを見に行く。

それがとっても興味深かった。
神戸のビエンナーレも覗いた事あるけど、なんだかより新鮮だった。
世界のアートが集まっている。
美しいけれど怖いもの。不思議で面白いもの。
特にスタジオドリフトのShy lightがいくら見ても飽きないほど面白く美しかった。
それはただ美しさだけではなくて、自然科学的に裏打ちされた形と動きだからだと思う。



ワークショップのエリア。展示で得た感動を伝え
ようという企画。
シルクスクリーンでバッグやTシャツに自分で描いたイラストや文字を印刷したり、ハイテクなミシンで刺繍したり出来る。ラジオ局も併設されていて、声を発信する事も出来る。面白い。





名古屋会場には行けなかったけど、行ってみたいな。アートの本気、底力を観に。

遠かったけど行けてよかった。
連れて行ってくれてありがとう!


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編み物アート

2018-07-15 21:36:45 | Art
ザルツブルク現代美術館はメンフィスベルクと言う山の上にあります。
そこからの眺めはザルツブルク随一。旧市街が一望できる。



そこで観た特別展はMarisa Merzのもの。
顔のようなものを描いた絵が多かったけど、オブジェも沢山あった。その中で印象的だったのが、毛糸ではなくて銅線やテグスを編んだ作品。
不思議でとても可愛らしく、小さかったり巨大だったり。



この前、ニットの映画を観て、編み物を家庭から社会へ、手芸からアートに昇華させる取り組みをやってたけど、この人はそのずっと前からそれをやってた事がわかった。
面白い。
良いもの観ました。

今日の昼御飯は私が揚げた鳥の胸肉にアンズタケのソース。ベイクドポテト。



ティラミスの新しいレシピ貰いました。



晩御飯にはリゾット教えてもらった。

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獏を作る。

2017-12-27 19:19:53 | Art
妹と甥っ子たちと工房に行く。母も。
それぞれ作りたいものがあるらしい。

甥っ子兄はこの前発表があったところ。
福崎町柳田國男企画「全国妖怪造形コンテスト」に作品を応募したら、ジュニアの部で見事最優秀賞に輝きました。←クリックしたら観れます。


下絵を描いて、どうやったらそれを再現できるか考えに考えて、素材や作り方など工夫して出来上がった物。
テーマがいくつかあって、その中から牛鬼を選んだんだけど、今まで観たどの牛鬼とも違うものが出来上がった。
迫力がすごい、前半分の牛とか蜘蛛のような毛羽立ったごつごつ感と、後ろ半分の魚のような滑らかで透き通るギラリと光るぬめぬめ感がなんともすごい。
歯も一歩一本紙粘土で作って付けたらしい。
顔の造形も表情も目の付いてる位置も絶妙。

ほんとうにすごいもの作ったなあと、出来た時も度肝を抜かれた。
ただ者じゃない。

それをこの企画の審査の人たちがわかってくれたのがうれしい。
甥っ子は今5年生。
才能もあるし、毎日一生懸命いろんな事を調べたり描いたりしています。
これから彼の才能が等比級数的に膨らんでものすごい事になる気がする。
みなさんどうか見守って下さい。

一般の部の作品の質の高さに感心する。プロの人たちじゃないかな?
それでも全部の中で、羊毛を使った作品は甥っ子だけだったので、私はそれが嬉しい。
私が伯母で良かったなあと思う。

その彼が「悪い夢を観ないように獏を作りたい」と言うのでそのつもりだったんだけど、私が思ってた獏と獏が違った。
マレーバクと違う伝説の生き物尚且つ彼のオリジナルなものでした。なかなか複雑。

いつものように下絵を描いて来て色の指定も細かかったから、それを参考に骨組みから作って行って色を選んで造形して行きます。
甥っ子に具体的にどんな風か確認を取りながら一緒に作って行く。
結構一日かかって大体出来ました。これに牙が付きます。牙の生えているところは頬袋みたいになってるところ。

       

緑色の獏。すごい迫力。いかにもこの鼻で悪い夢を吸ってくれそう!
牙を生やして完成したら、お父さんに写真を撮って貰って印刷して貰う。きっとそれだけでも効果あると思います。
悪い夢観る人たちのために。

母と妹は鍋敷きをたくさん作ってる。
お世話になった人にあげるらしい。
いろんな色でチューリップの柄で。
良いの出来ました。
フェルトで出来るものいろいろあるけど、鍋敷きが一番よく使うんじゃないかと思う。
毎日必ず使います。長持ちだし役に立つ。

       

作品が出来たら、工房をみんなで片づけて一年の掃除。
しめ縄も飾った。

来年も工房でたくさんの人が楽しく作品を作って、私たちの作品も良いものがたくさん出来ますように。
工房、一年間ありがとう!




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リラクゼーションクラス体験

2017-11-24 19:45:36 | Art
クリニックの他のリラクゼーションの教室は先生同士は行ったり来たりしています。
今まで行ったことのない習字のクラスに参加しました。
子どもの頃、結構永い間一生懸命通っていた習字。結局楷書だけで終わってしまって、でも墨を磨るのも好きだし、またやってみたいなと思って。

大きな硯に水を入れてしばらく磨る。そして半紙にお手本の字を書く。
ちょっと緊張して書きました。
それを先生に見て貰い、朱色でなおしてもらう。
久しぶりだったけど、楽しかった。すごく集中した。
習字。思ったのは読める字を書くってだけじゃなくて、空間把握の練習。
その白い四角にどうやっておさめたら一番きれいに見えるか。バランスや空間の空き方などいろいろ考えて、しかも流れやまとまりが出るように。
いつも自分が関わっているのは点なので、その軌跡でそれを現す。
字の意味と形に関連もつけたいし。
何回書いても「幻」って言う字は良いねと褒められた。

       

くっと右に上がって留める。ギュッとためてゆっくりはらう。ぐぐっと伸びてしっかりはねる。
それが気持ち良い。
これからもできるだけ参加しに来たいなと思う。習字、やっぱり面白い。草書とかかなもいつかは習いたい。

午後はグリーティングカード。
好きな絵を選んで、手順と道具に従って描いて行く。そうすると不思議に素敵な絵が出来ています。
これが本当に素敵で可愛くてびっくりするくらい。

       

だれでもこんな風に描けるように教えてくれるんです。すごいなあ、先生。

患者さん達も「今日は先生がいっぱい!」って言って楽しそう。
グリーティングカードも結局はこの紙のどのへんにそれを置こうか。塗ろうか。って事をかなり考えて探って作って行く修行だった。
一日過ごしただけで、かなり空間把握能力が鍛えられたと思う。
患者さん達、これを毎週何年もしてるんだから、そりゃ上達するわけだ。
もうすぐクリスマス会。みんなの作品を観るのを楽しみにしています。
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うごうごクリーチャー

2017-08-23 18:18:18 | Art
甥っ子と約束してた美術館めぐり。
ブリューゲルのバベルの塔を観に行く。
大阪国立美術館。

中之島のそこはどの駅からも遠くて行きにくいなと思っている場所。
暑いからあまり歩きたくないので、考えて、京阪の渡辺橋から行く。
すぐ着きました。近かった。

バベルの塔の事しか知らないで行ったけど、いろんな宗教的な絵画やヒエロニムス・ボスの絵、ボスを受け継いで広めた絵もたくさんありました。
この前のベルギーの奇想展と同じ版画もたくさんあった。

おもしろい奇妙なクリーチャー達をまたがん見する。
バベルの塔はウィーンの美術史美術館のより小さいやつだった。それをぐねぐねと長々並んで観る仕組み。
始めは並んでたんだけど、甥っ子が先に行こうと言うので列から出た。
そしたら並んで観る一番絵の近くの場所の後ろがあいている。そこでは誰でも並ばなくても観れると言うのがわかった。
それで甥っ子とそこから観た。並んでる人は後ろがつかえてるから、すぐに去らないといけない。でもそこからはじっくりと好きなだけ時間をかけて観れました。細かい1400人もの人たちは観れないけど、全体をしっかり観れたから良かったと思って次の角を曲がると。
そこには拡大された大きなバベルの塔の絵があって、小さな人たちの事もしっかりとゆっくりとじっくりと観察できた。
地上の羊や畑で働いてる人も。運んでるレンガや漆喰の事も良く見える。

その後に3Dで絵を解説している映画があって、それを観るともっとよく分かった。

会場を出たらグッズ売り場。そこがなんとも素敵。こんなに素敵にいろいろ作れるなあと感心するくらいのクリーチャーのグッズの様々。
美術館のショップにも寄って楽しくグッズを観る。

お昼を一緒に行った友達が教えてくれた素敵な所で食べた。美術館の近く。

       

雑貨屋さんと併設で、今の日本の民芸の品が美しく並べられていました。
食事もそんなに高くなかったのに、すご~く美味しかった。思い出しただけでも嬉しくなるくらいに。
外は暑いし、そこでゆっくり。お店を観たり。
かき氷も食べた。マンゴーの。美味しい。ふわふわ。

       

ほんとにまた激暑い。大阪がえげつないくらい暑い。
命にかかわるかもと思うから、不用意に我慢しないで行こうと思う。
甥っ子たちは明後日から学校だって。この頃の学校は早く始まるな。
甥っ子とのお出かけ、楽しい。また出かけようね!

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青い空、青い河の色を映して

2017-03-24 23:23:25 | Art
アートの一日。
今週末で終わってしまうから、あわてて美術館鑑賞仲間と行って来た。
東洋陶器美術館。
故宮博物院などから来た青磁の器が来ていると言う。
入ったらすぐにその青磁の部屋。
いくつか同じような水仙盆が乗っている。
なるほど、美しい色だなあ。形だなあと。入口に近いのから順に観て行く。
後で詳しく読んでみたら、水仙盆とは言うけれど、始めは水仙を飾るために使われたものではないのだそうだ。
どうやって使うのかは不明らしい。
11世紀から12世紀に中国で作られたらしい。
口が欠けたから銅で縁取りをしたものや、同じ青でもヒビが入っている模様の、少し大きいのなどいくつかじっくり観る。
同じような大きさで同じような形で同じような色なんだけど、一つ一つ随分と印象が違う。
そして真ん中の一番奥のを観る。それが人類史上最高のやきもの」と言われるもの。
簡素な器がどうして?って思って行ったんだけど、観たらわかった。

他に同じ部屋にそれらも何万枚もっとかもからの選りすぐりの国宝級の器ばかりがならんでいるのに、それだけまったくまとっている空気が違う。
少しの縁の角度、表面の滑らかさ、そして色。天青と言われるその色。
ほんの少しの事なのに、まったく違うんだと感じた。
何気なく近くに行ってガラス越しに立って観たんだけど、そうしているのがまるで罰当たりかと思うくらいの神聖さ。
きっと昔はこの器は限られた高貴な人しか観ることが出来なかったんだと思える。
神々しいと言われる所以か。
あまりにも魅力的過ぎてなんだか吸い込まれそうになる。
ちょっと不思議な感覚。何千万円でもこのためだったらすぐに「はい」と差し出してしまいそうなそんな魅力だった。
(あとで観たらそんな値段で手に入るものではまったくなかったんだけど、私の中では器には十分その値段が高かったので)
ちょっと美しすぎて怖いなあと思って、あまりまじまじと観れなくなってしまったくらいだ。

部屋の外に近年になって日本人が作った物が置いてあって、それは撮影可能だった。これ、結構その神々しいのに似ています。

       

結構じっくりと青い器を観て、その他のたくさんの同じ時代の陶器を観たり、日本の物を観たり。
仲間といろいろと品評しながら歩くのが楽しい。
しっかりたくさん観たので、すごくお腹が空いた。
出ると前に中之島公会堂。大阪でもしかして一番美しい建物かも知れない。

       

その地下のレストランで食事をする。
随分前にここを使っていた事があるけど、その時はレストランはいわゆる洋食屋で、オムライスが美味しかった。
今は素敵なおしゃれなレストランに生まれ変わっている。

それから今度はみんなで苦楽園のギャラリーストラッセに行って、フェルトの作品を観た。
たくさんの人たちのフェルト作品が並んでいる。小さな小さな羊パレットみたいだった。
作家の方もいらしていろいろと話を聴く。
ゆっくりと興味深く素晴らしい作品を見せて貰った。

結構あるいてるんだろうけど、それでも美術館に行くととにかくお腹が空く。
夕食は朝から用意していた「スリランカのコロッケ、カットゥレット」(また!)
このところ、どうしても食べたくなるから作る。
コロッケが爆発しない揚げ方、をネットで調べてやってみた。
タネが温かいうちに揚げたらいけないらしいから、朝作って冷蔵庫に入れておいた。
しっかりと中の空気を抜いて形を作った。
玉子と小麦粉と水を溶いた液にまんべんなくつけて、パン粉をしっかりとつけるってのを2回やって
高温の油で揚げた。
全部守ったよ。
なのに揚げてたらやっぱりちょっとずつ爆発してくる。ほんとにしっかり中身が出て来たのもあった。
嫌だな。
どうしたら爆発しないんだろ?ずっとながいこと苦手でたまにチャレンジするけど、いつもだめだ。
まあでも食べられるくらいにはあげられるようになってるので良かった。

       

これ、辛くて薫り高くて香ばしくて、本当に美味しい。
人に知れたら絶対に流行ると思える味だ。
ちゃんと作れるようになって、他の人にも食べて貰いたい。

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ぞわぞわ

2017-02-24 20:54:40 | Art
クラーナハ展に行った。大阪市中之島「国立国際美術館」

いくつかの広報に出てる絵を観てもなんだかざわざわしてたんだけど、実際に観てみたらざわざわどころかもうぞくぞくでした。

そう言う「観ててぞわぞわするもの」に執着してることにかけて天才だなあと。
白い肌に浮かぶ青い静脈の線
薄絹を通して観る白い肌

ぞわぞわです。

マリアに抱かれてる丸々とした赤ちゃんの体がその青い線でいっぱいなのを観た時は鶏肌立ちました。こわっ、きもっ!
幼子のイエスのとなりにいる幼子のヨゼフのこめかみにも静脈が出てる
なんか神経質で将来に起こる事を予見してるかのようなざわざわ感。ひえ~!

薄絹。薄すぎる。1500年代にこんなに薄い布があったのか?ほぼ100パー透けてます。
それは実在した布と言うよりは、水とか粘液とか粘膜みたいなものに見える。
そう思うとギャーッと思うくらいエロティック。
ぞわぞわ。

お腹と腰を前に出して背中を丸め加減にしている女の人。こういう人は健康な暮らしをしてないと思う。腹筋とか使って暮らしてない。
暗闇に浮かぶ白い細い裸の女。

工房で弟子を使って何千枚も作って売れた絵が。
そんな女の人や
暴君の息子に犯されたから夫と息子に悪いと剣で自害する女の人や
爺さんに金で買われる若い娘。
正義の女神ユスティティアのふりをしてる女性

あかんなーって題材ばっか。
「こうなったらあかんよ!」って言う教えやって言うのもあるけど、そう言うのが売れたのかも。
男の心理がわからないけど、今でもそう言う題材のって不滅やなと。

でもどれもすっごくぞっとするくらいきれいなんです。
退廃的ってのともちょっと違う。なんだかこれはこれで芯が通ってる。

友達といろいろ発見したり考えたり話したりしながら観た。
一人で行かないで良かった~。あれ、ひとりやったら見つけきれないし受け取りきれない。

オーストリアの美術史美術館からたくさん来てたらしく、クラーナハも元々オーストリアの人だったらしく、その関係のグッズなどあって嬉しいなと思った。
でもあの絵の付いたカバンとか持たないなあ。
18禁にした方が良いかなと思う。
気を付けて観に行ってください。




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