折り紙は角と角をきっちりと合わせて折ってこその手仕事。
手順も決まっていてその通りにすることが大事。
(60年前の)乙女達にはそれが最適、とは思えませんでした。
そこで、だんだんと他の手仕事も加わってきました。
その過渡期によくしたのがこの折り染め。
小さい頃叔母に教えてもらい、鮮やかな染めマジックに感動した物。
障子紙を切り、折って色水に浸して染めます。
障子紙はホームセンターで購入。
絵の具はシュトックマー社製の透明水彩絵の具を使います。
毎回広げるたびに感動があります。
万華鏡のような繰り返し模様。
同じ模様が二つと出来ません。
歓声を上げながらみんなで何枚も何枚も染めました。
気が付けば回りは美しい色の世界。
乾くまでのおしゃべりも楽しく。
眺めるのも楽しい。
一人暮らしの人はもちろん、家族とお住まいの人も同じことを何回も聞くと言う事でなかなかうちでは楽しい時間が持てないようでした。
でも折り紙教室に来るとツボが一緒の仲間がいて笑い声が絶えません。
同じことを言っても聞いた方も忘れているし何度だって感動できる。
さっきの折り紙の手順は忘れても、教育勅語や天皇家のこと、ワイドショーネタは忘れない。(どころか妙に詳しい。)
昔話でも炭がどうの練炭がどうの…。
わらじがどうの下駄がこうの…。
勉強になりました。
いい仲間でした。
折り紙教室は4年間で終わり、その間そのメンバーは雨の日も風の日も
かんかんでりの日も杖をついて来ていました。
ああ、あの人たちに会えてよかった。
私達の教室を長い間支えてくれた先生と奥さんに今も心から感謝しています。