今借りている家には立派な庭があります。
枯山水の日本庭園。
私は自分で選んだと言うより、この家と庭をお世話するのに呼ばれた気がする。
それで気持ちを込めてお世話しています。
毎日見回って、見つけたところは雑草を抜いたりしているけれど、向こう岸は回数が少ない。
今日は雨が止んで涼しいので、ガッチリと庭師の格好で向こう岸の手入れをする。
暑くなるとすぐにバテるので、これくらいの寒さがちょうど良い。
池の向こう、橋を渡ったところは今のこの世界とは別の世界を現してると言われています。
それで、植えるものや造作に気を付けている。
遠くから観て気をつけているつもりでも、近くに行ったら色々な雑草や落ち葉などがあった。生えて欲しくないところに出てきたススキも刈り取って、落ちてきたツツジの花を箒で集めて。
特にこちら側から橋を通って向こう岸への線は広く綺麗にして置きたい。
そう思って、枝を切り詰めたり生えた植物を整理したり。生け花のように盆栽のように。
塀のきわには思いの外びっしりと雑草が伸びていてびっくり。
牡丹の花も終わって種が付きそうだったから切り戻しておく。
たくさんたくさん雑草を抜いて枝を切って、手も足も腰もくたくたになってもう動かないから今日はお仕舞い。
短い竹箒が本当に役に立つ。それで掃くと場も清められるよう。空気まで変わる。
向こう側への動線が輝いている。
気持ち良い。また続きをしよう。