グラデーション

ハンドワーククラブにて。

今日山幸彦さんの持ってきたものは、桃の花。
まさしく桃色。いい香りもしています。花の周りは春の空気がたちこめる。

　　　　　　　

初めて参加する彼女。今まで何回も一緒に座っては雑談していたので、初めてって誰も気付かなかった。
鍋敷きを作りたいとの事。
「色はどうしますか？」と聞いたら、「グラデーションにしたい。」と言う事。
しましょう！

好きな色を選んで混ぜる割合を調節して色を作っていく。
羊毛はこうやって色を混ぜる事で（カラーブレンディング）様々な他の色を作り出す事が出来ます。色環の反対の色や全然違う色を混ぜても黒くなりません。

混ぜて色を作る作業がとても気に入った様子。
もう夢中になって、午前中だけと言っていたのを午後も来ることにしました。
「楽しいわ～！面白いわ～！気持ちいいわ～！」と何度も言う彼女。
午後はいろんな人たちからのお土産も出て、美味しい物も食べて、「お得だ！」と感心する。

混ぜて混ぜて、できた。

　　　　　　　　　　　

それをベース羊毛に乗せてフェルト化させる。

　　　　　　　

「乗せるときに少しムラになっていたのが気になってたけど、出来てみたらそれがまたいい味になったわ。」と彼女は満足そう。
紐も羊毛を紡いで三つ編みにし、付けた。素敵な鍋敷き、鍋つかみの出来上がり。
「すごくうれしい！ありがとう！」とニコニコ顔。

　　　　　　　

今日はなぜか飲んでいた頃の話が良く出た。
そういう気分だったのかも。
意外な人が意外としつこく飲んでいたのが興味深かった。
人って変われば変わるものだ。
アルコールってたくさんだとすごく大きな（負の）影響を人に及ぼすんだな。
その人はここでは今とても素敵なのだけど、あまり素敵と思いすぎたらそれがプレッシャーになるかも。いつもどの人にも「今出ているすばらしい面だけがその人のすべてではなくてもいい」と言う気持ちを忘れないようにしよう。
ダメな所が出てきてもその人がその人でいいと思える心の準備。

来週のお花見が楽しみ！

天眼石ブレス

桜も随分咲いてきて、元気が出てきた。
ひょいとビーズケースを取り出してブレスレットを作る事にした。

秋に作ったブレスレットのワイヤーが延びてきているので治しついで。
アベンチュリンのブレスレットは真ん中の玉を入れ替えた。美しい薄緑色のルチル。

新しく作ったのは秋に手に入れたチベットの天眼石を中心に大好きな赤ビーズでいろいろな石を取り混ぜたブレスレット。
アンティークのビーズも入れた。

　　　　　　　

娘が「魔除け？」と言ったほど悪を退散させてくれそうなパワーに満ちたものが出来た。
いままでの透明感たっぷりとはちょっと違う。
さあ、これを着けて新しい春からの暮らしを始めよう。

KAPITAL

久しぶりにKAPITALに行った。
ジーンズを中心とする服を売っているお店です。
義弟に教えてもらって数年前に行き始めてからファンに。

そもそもは「ジーンズを買いに行ったら、やたらときついのを勧められてひるんだ。」という話をしたところから。

そりゃびっくりするくらいきつい物を勧められるのだ、最近のジーンズショップでは。
もう息を止めてなんとか体を押し込んでやっとファスナーが上がる、位のきつさだ。
その上、また上がやたら浅い。私は背も高いしお尻も大きいので、浅いジーンズの心もとさと言ったらない。
もちろんしゃがんだり座ったりしたら下半身の血流が止まってしまいそうになるし
これで一日我慢するなんてまさしく拷問に近い。
ヒールの高いパンプスとか冬に短いスカートとか、とかく女性には我慢が強いられる風潮である。
そしてその風潮にまったくなじめない私。嫌な物は嫌です。
我慢したくありません。

そう言ったら義弟はKAPITALというところのジーンズはまた上浅いのは無いし、履き心地がいいですよ。と教えてくれた。
KAPITALは日本の会社。デザインも生地も裁断も縫製もすべて日本でしています。ジーンズのメッカ岡山で。

それで行ってみました。お店の人と話をする。ほんの２・３分。そしたらそのお姉さんがさっと一本のジーンズを持ってきたくれた。
それがサイズも着心地もピッタリ。
まるで、まるで誂えたようなんです。
もうおかしくて笑いが出るほどのピッタリさ。
もちろんしゃがんでも座ってもどこもきつくない。その上見た目がカッコいい。
生地が凝っている。黒っぽく見えるけどインディゴだ。杢の縞になっていてそれがそこはかとなく見えて生地には少しの光沢もある。
どの縫い目も縫い角もしっかりと縫ってあって要所は見えないところまで鋲で留めてある。
ポケットに物を入れることを装丁して立体的に作ってあったりと
手仕事職人はだしのたまらん味わいです。
すっかり気に入って買うことにした。
それから、一年のうち殆どの日をそれを着て過ごす事になった。

それくらい着心地がいい。それにジーンズだけどきっちりしているので、仕事にもお出かけにも心置きなく履いていける。
そしてくたびれない。たぶん履けばはくほど味が出てくる。

もちろんユニ○ロのジーンズが10本ほど買えてしまうお値段だ。
それでもお手ごろジーンズより10倍以上は履くと思うので、損は無いと思う。

そう思ってそれから折りを見つけては少しずつ気に入った物を手に入れている。
商品が素敵なのは言うまでもないけど、そのお姉さんのすごさ。
小さいかわいらしい彼女。いつ行っても私にピッタリの物をスッと出して来てくれる。似合わないものははっきりと言ってくれる。
商品の説明が詳しく的確。あの会社は店に出る前に商品製作の全工程をまず経験するらしいのだ。だから織りや染め、糸の違い、素材の違いなど詳しく説明が出来る。
そして一年に2・3回しか買い物しない私なのに、その人はそれを全部覚えている。
それでそれらとのコーディネートで考えてくれる。
お客さんはたくさんいるのに、その記憶力はたいした物だ。
サイズも見ただけでパッとわかるのもすごい。
本当に頭が良くて仕事が出来るってこういうことなんじゃないかと思うほど。
もうすばらしい店員さんなんです。

その彼女がお店をやめるらしい。残念だ。
人生の新しい船出だ。海外で暮らしてみるらしい。
彼女だったらどこでだってその才能で生きて行けると思う。

彼女がいないのは寂しいけど、また行ってみよう。KAPITAL。
季刊誌が出たばかり、300円とは思えないほどの美しい冊子だ。
寝る前に何度でも見て楽しむ。これで研究してまた私の宝物を増やそう。

All day cooking

寒い！雪が降りそうな勢い。
しばらく抵抗して薄いジャケットを着ていたけれど、今日は久しぶりにセーターを着ました。

桜もぽっちり咲いてからそのまま。
まだまだ持ちそうです。

そうだよねえ。早いよねえ。
あと一週間は頑張って欲しいな。

子ども達が春休み。そして塾通いが始まって
なんだか一日中食事の買出しと料理をしているような毎日。

今年は食事をちゃんと作ると決めたのはいいけど
一日3時間以上はキッチンに立っている。
多い日は夕方6時、7時、8時過ぎ、11時と4回も夕食を出すのだ。
なんだかそれだけで一日があっという間に過ぎる。

子ども達は今、体を作る時。
そして勉強するにも遊ぶにも栄養が要る。
だから頑張ってるんだけど、ちょっと疲れ気味。

それでも「これが体になるんだ。」と思って選んだ食材を、丁寧に料理すると
家族がとても喜んで食べる。幸せそう。
それがうれしい。これって大きな受容体験だな。

たまに手を抜きつつ、それでも他の事はサボっているのでとにかく一年は続けよう。

これは本格的な仕事だな、と思う。
給料は家族の体と心に貯金される。私達の資本。
これって確実に目に見えて成長して増えるな、すごいな。銀行より利率いいかも。

うわさどおり

桜が咲き始めていました。
ほんのちょっとだけど咲いてた。薄ピンクの花が。

早いなあ。心なしか花粉の症状ももうひどく出ない気がする。
いつも3月は鬱屈した気分が晴れなくて自分でも持て余すけど
桜が咲いたら一気に晴れていく気がする。

毎年のことだけどうれしい。

っっでぃすこぉ～っ！！

通っている筋トレジムカーブスのスタッフが行くと言うので一緒に連れて行ってもらった。
いや～、いまさら？とか思ったけど、やっぱり行きたい。
この先のいつと比べても今が一番若い。だからやりたいことはすぐにしておくほうがいいと考えて行く事にした。

かつてアイスを毎日食していた頃、アイスの次に好きなのがディスコだった。
もちろんバブル真っ只中だ。
しかしボディコンは着たことがなく、ワンレンにした事もない。

その頃、梅田にRADIO CITY と言う店があって、７時までに入店したら（たぶん）1,500円で食べ放題飲み放題、踊り放題だったので足しげく通った。
いい時代だ。
目的は出会いではなく踊る事だったので、ダンス仲間とキリキリ踊りまくっていた。

バイトだけが収入の「お財布に一抹の寂しさが漂う乙女達」には丁度いい頃合いだったな。

昔と同じくジーンズとスニーカーで行く。
女性にはドレスコードがなくてよかった。
男性には上着着用義務らしい。Tシャツポロシャツ迷彩パンツはダメらしいよ。

お店のスタッフ達は礼儀正しく丁寧でかなり印象がいい。
店内もきれいですっきりしている。

フロアの音量と体にビートが響く感じがなんとも懐かしい。
70～80年代のディスコナンバーがかかる。
自分が参加していた頃のナンバーがかかるとテンションが上がります。
マドンナ・マイケルジャクソン・シンディーローパーなど。
DEAD OR ALIVE のYOU SPIN ME ROUND　がかからなかったのが残念。

皆が盛り上がってくると昔は霧がサーッと出てきたものだけど、霧のほかにも雪がパーッと降ってきてびっくりした。きれい、冷たい、気持ちいい。

踊って、ドリンクを飲んで踊って。
その日のうちに帰る。
そう、6時過ぎに晩御飯を食べて8時過ぎに出て、9時に入って踊って11時過ぎに出たら12時ごろ家に着いた。

怪しい雰囲気もないし、健康的で楽しい。
次の日の筋肉痛を心配してたけど、大丈夫そうだ。

これはいいな、と思う。
また行きたい。

ホワイトデー

今年のホワイトデーはたくさん素敵なものを貰った。

夫からは美味しいプリン。

義弟からは手作りのチーズケーキ。なんと炊飯器で焼くのだ。
ベリーが入っていてたいへん美味しいです。

　　　　　　　

シッティング・ブルの大将からはクッキーとグレゴリーのポーチ。
エビで鯛を釣るとはこのことか。

ハンドワーククラブのメンバーにも貰いました。本高砂屋のエコルセ。
こんなの私だけのためにもらった事ないから、すごくうれしい。
包み紙も大切に取っておこうと思う。

　　　　　　　　　　　

いつもの市場の八百屋の大将から苺。
あけてみたらなんと！ハートの形をしています。すごい！！さすが野菜と果物のスペシャリスト！！

　　　　　　　

別にお返しが欲しくて作ってあげているわけではないけど、
なんだか行って帰ってくる、打てば響くのがとってもうれしい。
がんばってチョコを作って良かったな、と思う。
たくさんの大切な人たち、ありがとう。

山菜の季節です。

山幸彦に貰ったカンゾウ。


　　　　　　　

天ぷらにするといいらしいので冷蔵庫にあったものと合わせてかき揚げにする。
しいたけ、新玉ねぎ、アミえび。

　　　　　　　

これがいくらでも食べられる。胸焼けがしない。

　　　　　　　

これから山菜の季節。山幸彦の本領が爆裂するらしい。
楽しみだ。

琥珀色の空気

ハンドワーククラブにて。

鍋敷きを作る人が結構います。
私も毎日必ず使うフェルトグッズと言えば、鍋敷き。
この単純な四角いのが結局使いやすい。
小さいのはコースター。

　　　　　　　

午前中だけ来れる彼女。ハンドワーククラブが始まった頃からの長い付き合いだ。
この頃私がちょっと困っていて、それについて心配して声をかけてくれた。
何だかぶち当たっていた硬く厚い壁が柔らかくなったように感じた。
って言うか、厚い壁にわざわざぶち当たりにいく必要はないな、と言う事。
なんとかやって行けそう。
心強い、姉貴のような存在。ありがたいとしみじみ思う。

午後のひと時。
ふと気付いてみれば、みんなすごく集中して作業をしている。
静か。
そして私は殆どすることがない。
みんな熟練さん達だ。

空気の密度が大きい。温かい。
静かだけど暇なんじゃなくて充実している。
誰も話をしなくてもつながっている感じがある。
心地いいな。

子どもの頃に見たアニメの話などで大盛り上がりの時もあるけど、
こんな静かな瞬間も大切な時間。

ひたすら自分の作業に集中して、夢中で一日過ごして
終わった時に「は～、スッとした！」と一人が言う。

お酒の事だけじゃなくて、日頃頭や胸に抱えているいろんなモヤモヤも
夢中で作る事で忘れたり飛んで行ったりするらしい。

ちょっとした集中、それから結構汗をかくような体力。
だからフェルトが人気なんだと思う。

「私も楽しかった！」って言うと、患者さんが笑う。
でも本当だ。
今日も楽しかった。
帰りの電車でもその気持ちを反芻する。

ズボンを履いたクマ

ハンドワーククラブの仕上げ。

バッグ２つとテディーベア。
黒いバッグに黒い糸で黒いファスナーを縫い付けるのは、なかなか骨が折れる。

　　　　　　　　　　　

クマがなんともかわいい。
ズボン、履かせてみるもんだ。

　　　　　　　

クラシックロングセラー。コインケースは根強い人気を誇っています。
たぶん使いやすいんだろう。
作ったらその後家族や自分の分だと言っていくつも作る人が何人もいる。