明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



自転車を担いで捕鯨基地のある、南房総の和田へ。今回は折りたたみ自転車でなかったので、収納、組み立てが少々面倒であったが、輪行バックという袋につめさえすれば、自転車と共に電車に乗ってでかけられるので楽しい。 しかし、9月に入れば暑さもいくらかマシだろうと考えていたが、とんでもない話で、毎日猛暑続きで、気楽なサイクリングというわけにはいかなかった。東京に較べれば多少はマシだったろうが、外で野良仕事をする人の姿も例年より少ないように感じた。そんななか、親類の別荘は、エアコンが二台とも故障していた。修理に来た電気屋によると、使わないでいると、室外機の基板が湿気により故障するということであった。おかげで前半はエアコンなしという有様であった。 暑さのため釣りをすることもなく、サイクリングもたいした距離も走らず、という状態で、子供であったらグズってしまうところだが、大人の場合は幸い、室内で飲酒さえしていれば笑っていられる。Tさんの持ってきた『山口百恵 in 夜のヒットスタジオ 』を延々と観たりして過ごした。今回も冷凍された鯨肉をブロックで購入し、刺身やステーキにして、房総の酒『寿萬亀』。明治神宮に唯一収める蔵元なのだが、東京で飲むには取り寄せるしかない。これでグウタラしていれば、とりあえずは来た甲斐はある。他には漁港にある、手打ち蕎麦の『はなうら』で手打ち蕎麦やカマスの天麩羅。元は捕鯨船の船員の宿だったという『ぴーまん』の鯨カツカレー。青魚というえば『魚惣』のイワシで作った冷汁。など堪能する。バーベキューのついでにリンゴのチップでスモークしたチキンやイカを持って涼しげな滝を眺めにでかけた。 日曜に帰るつもりで支度をすませ、江見駅に向かう途中の『カネシチ水産』でアワビや金目鯛の刺身、ムール貝の塩茹でなどで飲んでいたら、面倒臭くなり、ムール貝やイカの沖漬けなどの肴、さらに『寿萬亀』を買って引き返し、月曜に帰ることにした、といういい加減さであった。美味しい空気や、美しいに景色に越したことはないが、美味い肴と酒があれば、何も観ないで目をつぶっていたって良い私なのであった。

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