明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



最近ご無沙汰であったT屋の朝食。仕事帰りのタクシードライバーの集団に飲み込まれ、つい朝から飲んでしまうので避けていたのである。行ってみると主人のHさん、昨夜も深酒だったか、店の奥で、こちらに尻を向けて寝ている。これは朝から働くカミサンが、自動的にけなげな女房に見えるような、T屋の営業的策略ではないか、と疑いを持つほど効果的である。 運送会社のKさん。今日は退職金のことなど会社と話してきたという。これからは昼夜逆転の生活から替るので、もうT屋には来ないかもしれない、などといっているが、異常な寂しがり屋なので、だれも信じていない。そもそもT屋のカミサンの大ファンなので、毎日通うKさんである。 昼近くなり、昼食に行くかパチンコに行くか迷っているので食べに行くなら付き合うよ、というと、それではカミサンも連れてサイゼリアに、ということに。ワインの一番大きいのを注文し、三人で飲み始める。Kさんの引越し先はどうの、これから退屈するだろうなどと話しているうち、むくんだ顔のHさん合流。そこからさらに楽しく盛り上がった。 皆で家に向かって歩いていると、老人会帰りのSさん。背広姿を見るのは始めてである。青木画廊は(老人向きでないので)わざわざ来てもらわなくても、と喉元まででるが止めておいた。Sさんにはアダージョを毎号差し上げるが、じっと見ながら、一言もコメントを聞いたことがない。特に今号の円谷英二では、背景にお馴染みの人物が後姿で写っているのに、何もいわない。おそらくこの作品において、私が何をどうしているかが解っていないのであろう。 敬老の日だからというわけではないが、実家に帰る。先日、房総から送った鯨のブロックを解凍して食べることになっている。母がいうには鯨を食べた翌朝は体重が300グラムは減っているそうである。最初に生姜やニンニク醤油で刺身。現地では寿司だねにするくらい、癖も臭味もない。あとはステーキにしてたらふく食べる。この場合長ネギを一緒に焼くと非常に合う。食べるたびに思うのが、昔給食で、子供たちが筋だらけの硬くて不味い鯨を食べていた時、こういう美味しい鯨は誰が食べていたのだ、ということである。 母は、佳境に入ってくると、思い出したように必ず私にもう少し食べるよう勧める。80過ぎて私と同量食べたと言触らされるのを避けるためである。
ラボから連絡があり、焼き直しが青木の初日6時半に上がると連絡があり、差し替えることに。

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