明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


三島のプリントが6時半に上がったので、オープニング中の青木画廊に持っていくと、丁度良い額がないので展示は木曜日からということに。(それまでにお出かけの方は、お申し出の場合に限り出していただけます) その後二次会は向かいの『さくら水産』へ。『乱歩 夜の夢こそまこと』(パロル舎)制作時の編集者鈴木さん、デザインの北村さんと、久しぶりに顔合わせる。『中央公論Adagio』で制作した作品も増えてきたので、それで個展をやらないのか、といわれる。開始から4年目に達し、確かに随分たまってきた。建石修志さんとも久しぶりにお話しする。 十一時近くまで飲んだが、美術の話では、私はいくら飲んでもおそらく酔えない。木場に帰り、立ち飲み屋によると、広告代理店勤務のKさん、運送会社を定年のKさん、T屋の長男、勤務時間を終えたYちゃんが飲んでいる。ここでもとっとと焼酎のロックを飲むが、今日はどうも駄目な日で、酒が効いて来ない。閉店時間でもあるし、あとは家で存分に飲もうとスーパーで買い物をして外へ出ると、運送会社を定年のKさん。Yちゃんとカラオケに行こうと待っていた。カラオケ嫌いの私がカラオケに行くわけがなく、一緒に行ってる二人は寺山の“スシ屋の政とトルコの桃ちゃん”のような架空の人物だろう、と友人がいうコンビである。ナマ物を買ってしまったので、家に買った物を一度置いて合流。焼肉を食べながらカラオケを歌える、という店であった。Kさんは定年を迎え、しばらくノンビリしたいというので、それはそうでしょう、というと、一方Yちゃん、すぐボケちゃうので、間を空けず働いたほうが良いという。実家が寿司屋で、定年後にすぐボケてしまったお客を沢山見てきたらしい。有無をいわせず強い調子で同じことを繰り返しいわれ、女性に説教されるのが大好きなKさんも、次第にうつむき加減に。YちゃんはYちゃんで、選ぶ男は駄目男ばかりで、私がなんとかしてあげたい、と考えてしまう典型的な駄目男製造機らしい。しかも高性能で量産型のようである。 最後に『快傑ハリマオ』を歌って萎えた気分を奮いたたせるKさんであった。

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