明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『潮騒』の初江役をお願いするAちゃんが実家に帰ると聞いたので、入手していた撮影用シミーズを選んでもらうため袋に入れて持っていく。父親がいて、中を見ようとする。「お父様フケツ!!」。まずAちゃんに見てもらわないとならない。そうこうしてAちゃん帰宅。ところが同級生が集まるということで女の子がゾロゾロと。そこでAちゃんと母親が袋から出そうとするので、それは勘弁してもらい、とっとと退散した。 来月某作家の全集発刊記念のオマージュ展に出品する予定だが、弱ったことに若くして事故死した作家は、肖像写真の類が極端に少ない。よってイメージ写真の出品になるかもしれない。この作家の作品は独特の味わいのあるものだが、舞台が外国だったり、極普通の日常だったり、どこをどう画にするか、なかなか難しい。今のところ短編しか読んでいないので、長編も読んでみたい。そうこうして田村写真の田村さんから、ゼラチン紙の試作が一枚できたと連絡もらったので麻布十番へ。一見私の制作した物よりゼラチン層が薄く見えるが、ゼラチンの量は充分のようで、水に浸していると水を吸いかなり厚くなる。写真用のゼラチンは普通のゼラチンより固まりやすいとはいえ、さすがにこの気温では乾燥に時間がかかったという。おりを見てプリントしてみることにする。 田村写真にも放射能計測機があった。昔は怪獣映画でしか見なかったものだが。カメラのレンズには、その成分から一部放射能を発するものがある。アメリカなどは大昔に製造中止になったが、日本はこんなことも遅れていて、ペンタックスの明るいレンズには後年まで使用されていたようである。これが最強というレンズの後ろ玉に計測器をあてがうと、ピーヒャララとやかましく、たちまち“DANGER”の表示。いやはや。

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