4年間『中央公論Adagio』の表紙を担当していて、その間は、現在誰を作っているかいえずに制作していたが、それ以前、特にブログという形でなかった頃は、制作中の画像を載せたり、けっこう恥ずかしいことをしている。なにも中途半端な物を載せることはないと思うのだが。しかし、当時の私が今のブログを見たら、近所の酔っ払いについて、あまりにくどくどしく書いているので呆れることであろう。その点は少々反省している。元々どちらかというと近所の人と飲んだりする習慣がない、というより避けていた私であり、行きつけのK本にも、4時の開店と同時に氷なしの正調チュウハイをググと引っ掛け、ほとんど喋ることもなく、客が増える頃にはとっとと帰って朝まで制作の繰り返しであった。そこへ現在横尾忠則さんのドキュメント映画を制作中のYさんが越してきて、Yさんがいつの間にかK本の常連になり、常連が集う時間帯に誘われ、現在は常連席などという狭い所に挟まっている、というわけなのである。そして最近はK本の氷なしの正調ホッピーでコケて2度ほど救急車に乗ったKさんである。先日実物に対面したSも、私との共通点を見出せず、何故一緒にいられるのか判らないといっていたが、確かに私もそう思うのだが、はっきりしているのは、Kさんと飲んでいる間は、作品制作のことなど考えていられる状態ではない、ということである。私はどちらかというと四六時中制作のことを考えてしまうたちで、それでなにも不都合はなかったが、一日に数時間は忘れたほうが、結果が良いことに気付いてしまった。しかもたまたま制作中の三島由紀夫とKさんの身長が近いということで作品制作にも貢献してもらっている有様なのである。 明日は『潮騒』の初江が新治のことを想い、たたずむはずの『海女小屋』をアップする予定である。
過去の雑記
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