明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『奔馬』より神風連の乱の一場面の制作。急ピッチで進む。腹を切るには鎧を脱がなければならない。傍らに脱いだ鎧、幟、刀を配置すれば完成である。このラストサムライというべき神風連の侍は、具体的に誰の役どころ、ということもないが、先日書いたように着衣をはがし、フンドシ姿に戻すため、当然展示はない。となれば刀はわざわざ作らず、レプリカの刀を使うことにした。 昨年アダージョ廃刊を告げられた直後に、まず入手したのが『関の孫六』のレプリカであった。終刊号の表紙の制作をしながら、一息ついてはふりまわしていたのを想い出すが、ようやく出番が来た。幟は『御神勅』か『天照大御神』のどちらかを考えているが、雰囲気としては『御神勅』であろう。自分で書くことになろうが、私はいったい何故こんな物を?というひとときは、私に得もいわれぬ快感をもたらすのである。

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