明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今年に入り、PCに関して色々あり、PCからのメールを一切受け取っていない状態である。よって返事が来ないという方もおられるだろう。申し訳ないが、メールソフトに何か引っ掛かるらしく、一時間かかってもプロバイダには原因が分からない。昨年まで使っていたウインドウズも、壊れたのはインストールが原因であった。近日中になんとかしたい。 先日近所の猛禽類カフェに撮影のお願いに行った。『貝の穴に河童の居る事』は異界の住人が多数登場する。鏡花には妙な物の怪を造形してもらいたいところであったが、ほとんど姿形はカラスやウサギ等の普通の小動物である。主役の河童に関しても、鏡花は特に独創的な造形を試みるわけでもなく、存外そっけないが、唯一独創的といえるのが女顔のミミズクである。千里眼で、旅館に宿泊する人間と、鎮守の森の異界の住人との橋渡しのような役割をになう。よってセリフも多い。早い時期に一匹仕上げていたのであるが、人間部門が当初の予定よりレベルが上がってしまい、上野動物園の金網越しのさえないミミズクでは使い物にならなくなってしまった。時間も経ち、どこまで出かけて撮影すればよいか、と思案していたら、よりによって近所に猛禽類が来てしまった、というわけである。 そこで始めてミミズクの声を聴いた。作中鏡花は“ぽっぽぽっぽ”と鳴かせている。実際聴いてみたらギャアというような声であった。私は岐阜の陶器工場にいたとき、狐の声を一度聴いた。昔のことで記憶は曖昧だが、やはりギャアという感じだったように思う。少なくともコンとは程遠かった。動物というもの、特に美声の持ち主でなければ、とりあえずギャアと鳴いておくものなのであろうか。

去の雑記

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