明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



生臭くてベトベトしている河童。いよいよ以前入手したさるローションの出番だが。どうせヌルヌルしているなら、とテカテカした塗装も考えたが、ローションをはじいてしまってうまくいかないような気がして結局、いつものように艶消しにした。この方がローションが表面に保持されるであろう。いずれ雨でも降ったら、草木の陰で撮影したいが、ローション片手にカメラを持っての河童の撮影である。できるだけ許可を取らずに済む所で撮影したい。ローションはあらかじめ水に薄めて粘度を調整したものを、別のボトルに移し替えておくのはいうまでもない。 河童の撮影には晴天の房総で、梅雨の曇天の景色を撮らざるを得ず、かろうじて助けてくれた東ドイツ製の古レンズを使うことになるだろう。フラットな光線で撮ると実に陰鬱に写る。それでいて緑は美しいという、河童の撮影用に東ドイツが開発したと思われるレンズである。逆に画面に強い光があるとフレアーが噴出し、絞ったら余計出て横でサンマを焼いているようであった。なんでこんなことになるのか解らない。つまり駄目レンズの典型だが、道具は使いようである。マクロレンズなみに寄れるところも人形用として有り難い。今後こんなレンズが作られることは永久にないので、飛び道具として念のためもう一本確保しておきたい。 人形用の頭髪も届いた。皿に貼付けておけば、数枚の皿の使い回しですむだろう。河童の皿は水を溜めるため凹状でなければならない。顔かたちを優先するため凸の皿の河童も見かけるが、あれではいけない。 一息つきK本へ。最近またTVに取り上げられたらしく、見かけない顔ばかりである。私の指にこびりついたままの緑色を見て常連が「河童?」。

去の雑記

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