明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



圓朝、圓朝いってるからどうせ作るんだろうと思っている人はいるだろう。いつもの私の流れからするとそう思われてもしかたがないが、実は鏡花でやりたいことと被っているし、鏡花はすでにある。よってそれほど真剣に考えていた訳ではないのだが。ところがである。ここ最近、ヤフオクで撮影用の照明器具を探していたことは書いた。もうこの辺で良いだろう、と最後に眺めていたら、鏑木清方が圓朝の横に描いた燭台とまったく同じ物が出品されているではないか。初めて見た。しかも即決価格1000円。1000円にしといてやるから早く持って行って園朝作れ、といわんばかりである。さすがにボロいが、鏑木清方の画では木製の台に竹だと思っていたが、総木製で、こちらは金に塗られている。塗装し直すにしても難しくはない。落札。 木場109にてようやく『ミスター・ダイナマイト』を観る。これはスクリーンで観たい。ジェームス・ブラウン実にカッコ良く堪能した。少々せわしなかったが、JBの人生を一辺に描こうというのだからしかたがない。生きていたら出来なかったであろう証言も。有名なマントショーは悪役レスラー『ゴージャスジョージ』のパフォーマンスを真似た、と聞いてはいたが、スクリーンに一瞬とはいえ、ゴージャスジョージが映ってびっくり。私は作家シリーズの前は黒人ミュージシャンを作っていた。ステイービー・ワンダーBBキングには直接人形を渡すことができたから、後はマイルス・デイビスとジェームス・ブラウンだ、と本気で思っていたのだが、マイルスの死でその野望も挫折した。

石塚公昭HP

『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第6回



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