明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



広告写真の女優の瞳に撮影者や扇風機を持った人が写り込んでいることでメーカーが謝罪したという。別に謝罪する必要はないと思うが、そんなものは消すべきである。私も一度だけ瞳から消した。人間ではなくイシナギであるが。マンションの屋上で撮影したが、撮影する私と屋上の手すりが写り込んでいた。どう見ても屋上の手すりだし、泉鏡花作品ともなれば興ざめである。なんとなくむにゃむにゃと加工した。 イシナギを入手するにあたり、当てにしていた鮮魚店が震災によりなくなり、ネット上を探しまわり、ようやく毎日の漁獲をネットで更新している鮮魚店を見つけ、日にちを指定し届けてもらった。そしてそれこそ新鮮な、目の黒いうちに想定していたすべての場面のポーズをつけて撮影した。そこへ子供が2、3人屋上に上がって来た。面倒だなと背中で思ったが、血だらけ(食紅)の魚を吊るして撮影しているオジサンの後ろ姿にビビったか、それこそ尻尾をまいて降りて行った。それを聞いて親でも上がってきたら面倒である。とっとと済ませてT千穂に持って行き、みんなで成仏させた。

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