明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


九代目團十郎は目が大きいことで知られるが、睨みの團十郎が、普段は目力は弱い。ちょっと目を吊り気味に作っていたが、鬘を着けていないのに、これでは不自然であろう。出来上がっているつもりであった目を直している。子供の頃大川橋蔵主演の『銭形平次』を家族で見ていたが、ある時髷を着けていない橋蔵がインタビューを受けていて、その変わりようにびっくりしたのを覚えている。随分引っ張っていた。 写真で見る限り、高村光太郎がいうように歌舞伎座の團十郎像のように、ゴツゴツと武張ってはいない。荒事のイメージがそうさせるのであろう。團十郎像はすべて晩年に近い感じで作られているようだが、私が同時代人でなく、実物を見たことがないことを利用し若目に作っている。  落ち武者会の焼肉店の店長に凄く美味しいと聞いたセンマイを譲ってもらう。子供の頃モツを処理して卸している家があった。遊びに行くと、いつもマナ板に雑巾をひろげているのが不思議であったが、迎えに来る母もそう思っていたらしい。あの雑巾が旨いものだとは知らなかった。 母が白内障の手術をして1ヶ月をとうに過ぎ、術後すでに5回は通院しているだろう。その病院でキムタクが撮影しているらしい。

HP



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