明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



小学生のユーチューブ講座で学び、ようやく乱歩3本のうちの2本をアップした。本日は『貝の穴に河童が居る事』前半部分である。 スライドは画像を順番どおり事前にパソコンに入れておかなければならなかったが、当日の朝、大幅な変更が出て、どたばたと並べ替えたが十分とはいかなかった。こういったものはタイミングによって面白くもつまらなくもなる。舞台の脇で私がスライドを切り替えたが、下手糞なハードルの選手のように歩幅の調整でアタフタした。この作品は河童の人間に対する復讐譚であるが、じっくり始まり中盤進み、最後に急な展開で河童の機嫌が直り郷に帰っていく。越孝さんのクライマっクスのたたみかけは義太夫ならではである。宝塚でも弁士でも少女マンガでも女性の描く中年男や老人には違和感があるが、竹本越孝さんの柳田國男演ずる?ところの翁が巣晴らしく、となれば女性だけに姫神様、少年といっても良い河童の三郎の演じ分けは見事である。そこに人間椅子で佳子役を演じてもらった鶴澤寛也さんのパーカッシブな三味線が絡む。作者の鏡花に観て貰いたいような画期的な演目になったのではないかと思う。いつか機会があればちゃんとリハーサルをして再演を試みたい。本日は私の失敗そのままの前半のみとなるが、後半は御祭り事の話の場面で祭礼鈴などと一緒に男根が出てくる、書籍では遠慮しすぎと印刷の都合でなんだか判らなかったが、加工前の画像と間違えてしまった。しかもその間の画像が無いため3メートルほどの男根が長時間さらされる結果となってしまったのでちょっと短くしたい。よって本日は河童が人間に腕を折られ、鎮守の森の姫神様に仇討ちを願い出るところまでである。

貝の穴に河童の居る事 (前半)


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