虚実の配分。背景を作るか実写か。これは自作を撮影始めた当初からの問題であった。何しろ黒人のミュージシャンがテーマであったからである。床や壁や地面まで作った。 それはともかく。いずれ手掛ける予定である『寒山じっ得図』 の背景は、以前であったら直ちにどこかで撮影してきて人形を配するところであるが、例えば禅画、あるいは曽我しょう白の背景の奇岩ぶり❓を見ると、ただの背景ではなく、重要な要素であることが解る。となれば、背景も自分で作った方が、という気がしないでもないが、ここのところ浮世絵、日本画に傾倒しているものの、私が使うのは筆でなく粘土及び、それを定着させる写真である。であれば背景は実写で、となるが、例えば庭を竹箒で掃き掃除でもしている場面ならともかく、遠景まで入れるとなればどうするのか。新しいことを試みれば、問題も新たになるわけである。 簡単に作った身体に着物を着せることにする。 (只今タブレットで書いており、漢字が変換されず)
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