明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



来年の個展は、ピクトリアリズム(絵画主義)が単に絵画調ということで良いならば、ソフトフォーカスの印象派調でも古典技法でもないが、ピクトリアリズム3としてやるのはどうか、と考えているのだが。一般にはともかくピクトリアリズムという言葉もよく聞くようにもなったし。 最近作はカメラで撮影したものであろうと、はなから嘘八百ということは伝わるので、嘘だかホントだか分からない作品より説明する必要がない。私がよく経験してきた来廊者の“これはいったいなんだ?”という眼に灯りが点らない状態は避けられるだろう。食品じゃないんだから成分なんてどうでも良いだろう、というのは作る側の理屈である。そう思うと、“人形作って陰影が出ないよう撮影して切り貼りしました”と実に単純にして明快であり、私の顎も疲れない。灯りが点らない人を見つけたら、「これは瀬戸内海から取り寄せたホンモノのタコでーす」。といえば良い。

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