明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


麻原彰晃処刑。私は真理などに興味はなく、辞書にも載っていない。科学などかじってつじつまが合わない、宗教に答えを求め、という真面目な連中が多いようだが、そもそも真面目なんていう物は万病の元である。私などは中学生以来、死と、宇宙の果てについては考えないことにしている。今日は月蝕だな、と知って歩いていても、見上げないくらいである。アナログカメラで尾を引き飛び回る不可思議な物を撮っても、ついに撮ったど!と喜びはするが、だからどうか、というとまあ、こういうこともあるんだな。ぐらいである。世の中オッチョコチョイが多い。 中途半端なことを知っていても、酒場で知ったかぶりするくらいにしか役に立たない。 あそこの角を曲がるとスーパーがあり。世界というものはそんなもので結構である。一生は短い。私の場合は一つのことで精一杯である。生まれ変わってだとか、来世でどうの、ステージがどうの、死んだ後までどうにかなろう、などという図々しいこと考えてどうする。その強欲さに辟易する。 その点桂歌丸である。死ぬ時はああありたい。最晩年、三遊亭円朝作品に挑んでいたところも立派であった。

『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

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石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)

展評銀座青木画廊
『ピクトリアリズムⅢ』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub

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