明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

搬入  


母の退院が決まった。まだいくらかむくみは残っているようだが、これは母由来の体質で、私も椅子に座るとすぐむくんでしまう。医者で母と同じ事をいわれるので嫌になる。母はホームにいればずっとここで良い、入院すればここが一番、というので実に助かっている。そんな老人の話は聞いたことがない。戻るホームもボケ老人ばかりで、結局は職員を相手にしているようである。周囲に食事を食べさせてあげたり、色々手伝って喜ばれていて、その度に野菜ジュースを貰う、と溜め込んで私にくれるが、さすがに職員は母の扱いを心得ている。オットセイに角砂糖。おだてておけば木に登って下りて来ない。 江戸川乱歩像をタクシーで運ぶ。銀座四丁目の交差点のバッテンが、幼い頃、日本のヘソにあたると思い込んでいたのを思い出した。個展会場のレイアウト案はすでに出来上っていたので、それにそって飾り付け専門の業者二人でみるみる飾り付けて行く。キャプション、ライテイング以外、4時間くらいで完成する。私が同じ事をするなら3日はいただきたい。今回も展示に関して一言も発することはなかった。全部で45作品。2メートル超のプリントからプラチナ20パーセントのプラチナプリントまで見事に収まった。製造中止のコダック・エクタルア調の色調を再現出来るなら、手漉き和紙によるインクジェットで再びモノクロプリントを再開しても良い、と思い始めている。

トークショーの情報もアップされました。
石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub

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