明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



吉祥寺の焼肉店の店長Kさんから短いムービーを送ってもらった。それはかつてのホッピーと煮込みの名店で、常連で女将の真寿美さんの誕生日をケーキにキャンドル立てて祝っている。私は30年以上通って最後の一年は許可を貰って写真を撮りまくったが、ムービーはというと猫のオシマの死んだときと、いつだったかのお酉様をガラケーで撮っただけである。それに比べるとスマホのムービーは鮮明である。この時期、真寿美さんが体調くずし、本来休業するはずが、同じく体調が悪かった厨房担当の弟さんに常連は来て良いけど、後は店に出られないので断って欲しいといわれた。しかたないので、自分たちで冷蔵庫から炭酸やホッピーを取り出し、栓を抜いて、飲んで支払い、片付けて帰った。声を聴いてたまに真寿美さんも顔を出してくれたし。私達は責任者である弟さんにいわれてやっていたのだが、それを快く思っていなかったらしい人物からある日、1年有り難う御座いましたの貼り紙とともに出入り禁止になってしまった。信じられない仕打ちである。もっとも私達は女将の真寿美さんと煮込み目当てに通ったので、真寿美さん亡き後、通う理由がない。それにしてもその短いムービーには、常連達と女将の、最後の輝きが収められていた。 28日のリコービル個展会場、平井憲太郎さんと山前譲さんのトークショーは大事を取って中止と決まりました。


石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub


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