明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



縦2メートルのプリントも二枚展示が決まる。江戸川乱歩の『帝都上空』と宮沢賢治の『ニコライ堂と銀河鉄道』である。大きいので二枚合わせで、ということらしい。インパクトはあるだろう。特に乱歩は6、7センチの顔が何倍になったのだろうか。大きなプリントで判ったのは、私の粘土丸出しの質感が引き伸ばして露になるかと思いきや、私のこだわる佇まいばかりが強調されるのが意外で面白く、拡大が可能な写真の特性がいきる。また小さくすればしたで、佇まいが目立つ。 昔、ロバート・ジョンソンをモノクロでクローズアップで撮り、引き伸ばした。帽子の下の顔の部分は五センチくらいだろう。左目の白濁まで入れてはおいたが、拡大してみたら、作者の私がそこまでやったつもりがない、悪魔に魂を売り渡そうと企んだ表情になっており、作った本人が、こんな子に育てたつもりがない、という。創作の不思議について考えさせられた。これは写真作品にしなければ気が付かずに終わったことかもしれない。 人形作品と、それを被写体とした写真作品は全く別の物である。
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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)

展評銀座青木画廊
『ピクトリアリズムⅢ』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub





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