明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


写真が残っているような近年の人物はもうあまり作ることはないだろうが、絵画しか残っていない時代の人物ならば、写真の呪縛もなく、創造の余地があり、北斎も思った以上に頭部が早くできた。そんなことをいうと、平賀源内はどう?なんて簡単にいう人がいるが、作った後写真作品にしようがあったり、など何か発展する可能性があるのなら良いが、そうでなければ手を出してはならない。北斎の場合はタコに絡まれているところを思い付いてしまったからである。作者を当人の作品から着想した世界に、という本来の趣旨からすると画家ながら上手くいったのではないか。とりあえずは円朝の締めに高座姿をものにしておきたい。せっかく座蒲団に座る泉鏡花がいるのだから、百物語怪談会という設定も考えておきたい。なんなら柳田國男の髪の毛を増やし三人並べても良いだろう。 リコーから会場のレイアウト案が送られて来たが、例によって、すべてお任せします、と返事。あとは縦2メートルのプリントを飾るのかどうか、明日決まるそうである。週末に急遽新潟に行くことになった。日本海側に行くのは三回目である。どうせなら撮影でも、と思うが見事なくらい、私の手掛けた作家とは無縁なのであった。 大台以降、耐え難い眠気に襲われるようになった。それまでは、一度目が覚めると二度寝ができなかったのだが、最近は三度寝すらある。昨晩も眠気に襲われ十秒前後で寝たと思ったら、YouTubeから聴こえるなんとか会の、猿の惑星のオランウータンが黒髪に染めたような男の発育不全なキンキン声に目が覚め、ふざけるな、とひとしきりパソコンの前にいて、また眠くなった。幸いなのは、何度でも眠くなればマッハで寝られることである。

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『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』

石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)

展評銀座青木画廊
『ピクトリアリズムⅢ』

2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub


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