明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



母退院の前日、見舞いに行く。相変わらず言いたい事を言っている。我が母は他人の意見には、すぐ従う癖に息子のいう事は聞かない。前回は、職員の誰かに化粧をして貰って現れたが、別の職員に化粧しない方が良いと一言言われ止めた。息子が気を使って何も言わずにいたのに。 今まで十数回引っ越ししてきたが、三十年も一所にいると、何をしていいか、すっかり忘れている。ああどうしたら良いか。こんな時、つい傍らの粘土に手が行ってしまうのだが、それを避けるため、相変わらす粘土は入手せずに居る。作りたければやらなくてはならない事をやれ、という話しである。関係者全員がそう思っているのがテレパシーで痛い程伝わってくるので、先に言っておく。来週には、引っ越し業者に見積もりに来て貰う。出来れば、その前に古本買い取り業者に来て貰うつもりである。制作に関する物以外は、出来るだけ処分する。様々な見直し、立て直しをする最後の機会ではないだろうか。昔、小学校のクラス会に出たら、ただ拡大しただけといわれ、すでに私として完成の域にあった事を思うと、そうは問屋がおろすのか疑問ではあるが、心を入れ替えて、と言わないと各方面からのテレパシーに苛まれることになりそうである。

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』

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『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界



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