明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今月中引っ越しすることになっている。13日には引っ越し先の鍵を貰い、翌日には引っ越し業者が見積もりに来る。当然私にはしなければならない事があるはずだが、椅子に座り、目の前に広がる、ただただ広い草原の彼方の地平線を眺めるマサイ族の戦士の如き風情である。雑物の草原を前にして、落ち着き払っている。 すると内なる声が聞こえて来た。”片付けはまずロケットマンを観てからがいいだろう“なるほど“異議はない。”決断が早い私であった。 昨日、物が捨てられないと言う病を患っている人と電話で話した。フェイスブックでは、さも片付けているかのような画像がアップされているが、実際は、ただ家の中で物が移動しているだけであろう。私は子供の頃思った。大気圏の中を出入りする物がほとんどないなら、ビニール袋の中の世界のような物で、進歩も何も、中ではただ変化するだけだろう。しかし私は彼の人とは違う。明日は燃えるゴミの日である。大気圏の外に必ず某か放り出すことであろう。

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界


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