明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



近々古本屋に来て貰い、制作に関係のない、作家関連以外の物を処分するつもりである。本箱、棚は大小6つあるが、持って行くのは2つだけに決めた。この本箱を観音開きの遮光カーテンと緑のダイヤガラスにして、その前に本を積んでしまったおかげで、紫外線というより、私から本を守りことになり、開かずの扉の中を何年も見る事が出来なかった。数年ぶりに扉を開けたら、土蔵に閉じ込められた娘が涙を溜めた瞳をこちらに向けた気がしたくらいであった。 本は積んだらお終いだ、これからは肝に命じて生きて行く事にしよう。知り合には、賽の河原よろしく、本を積まずにはおれない人がいる。他人事で本当に良かった。 明日は集めている2つの物の一部を処分に出かける。もちろんそれで本は買わず、包丁、鍋釜などに変えよう。 私が心を入れ替えた証についていずれ糠漬けを再開しようと思う。母方の祖母の糠床は、聖路加病院の近くだったおかげで爆撃を免れ、一体いつから始めたのか不明な糠床をいとこが守っている。再び貰って来よう。

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』
『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界
 


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