明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



鯉をロデオのように乗りこなす琴高仙人の鯉をそろそろ脂が乗って来たろうし、円谷英二や葛飾北斎で使ったタコのように撮影を考えている。タコの場合は前日に活け締めされた物を瀬戸内海から取り寄せたが、鯉も活け締め血抜きされた物を、と考えたが、どうも鯉の場合は鮮度の都合上、生きている物を調理の直前に締める物のようである。臭味の元である血も、栄養があり鯉の場合は洗わずに調理をなんてサイトもある。いずれにしても撮影はより迅速に済ませる必要がありそうである。その点に関しては蛸の一回目で、せっかく昨日まで生きていたので撮影後刺身で、と考えていたが、鮮度の証しに思えた匂いも臭味に変じ、何より蛸の眼が恨みがましい独特の目で、撮影後お茶で茹で、それでもその気になれず、冷凍庫に放り込み、さらに一週間以上待たなければならず、それに凝りて、北斎の時は撮影後ただちに行き付けの店に持ち込み、たこしゃふにしてみんなで食べた。鯉を締めるなら、撮影にさし支えない部分から包丁を入れ、など出来るだろう。色々考えると養殖物にしたいところである。


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