明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『巨人の星』を観ていた小学生時代、一人に打たれたからって、大リーグボールを使い分ければ良いのに。と思った私は、背景と人物を別々に撮り、光を合わせて合成する私の大リーグボール2号と、陰影を排する3号を使い分けることにした。本来、矛盾を受け入れず、一度決めたなら、その日から生まれ変わるべきだ、と融通の効かない私であったが、この歳にして、ようやく矛と盾を使い分けよう、という心境になった。2号、3号ともに、それでなければ、どうしても成せないものがある。しかし2号と3号を使い分け、より多くの創作上の快楽を貪ろう、というのが本当のところだろう。何をおいてもそれを第一に優先して来た人間の性根が、そう変わるはずがない。 蘭渓道隆立像、明日より仕上げに入る。



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