明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



なんとか一月中に大覚禅師の仕上げが終わる。後は着彩すれば坐禅姿に次いで立像の完成となる。いかにも中国的な尖った岩山の山頂に立たせるのだが、私は何かの先端に立たせたくなる。孤高の存在的なイメージか。村山槐多も槐多作『尿する僧』(いばりする僧)にちなみ背後から注射器で立ちションをさせた。まだアナログな時代であった。発泡スチロールの岩に、足元に生えた草を貼り付けた。〝青春王子“村山槐多像とした。近作でいえば帆柱の先端で刀印を結ぶ半僧坊。先端ではないが、オウム貝に乗って空を飛ぶ澁澤龍彦も作った。 今後陰影(立体感)を与えて見たい人は色々いる。



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