英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

勉強しやがれ

2019年05月10日 | 指導現場にて
私は小6の時から、地元の方が自宅でやっていた英語塾に通っていました。高校に合格し、高校進学後も通い続けていましたが、よくある高校生のように(笑)、部活でバレーに夢中になり、毎日疲れ果て、週1回90分の塾もただ通うだけで、何も勉強していませんでした。

ある日、塾の先生が大学受験用のイディオム問題集を渡してくれ、授業で解説をされた後、大事な熟語に蛍光ペンで線を引いてくれました。「こんなもの、覚えなくても・・・」と心でつぶやいていた自分。そして、自然と塾から足が遠のき、高2の初めにその塾を止めました。

あの時に先生が線を引いてくれた意義に気付かされたのは、浪人してからでした。浪人が決定し予備校に通うために上京し、代ゼミに通い始めた時にはそのイディオム問題集は廃棄してしまいましたが、高1の時にあのイディオムを必死で暗記していたら、また違った結果になっていただろうと、予備校の寮の自室で独りごちたのを、明確に覚えています。

結局、本人の気持ちが向かなければ、周りが色々と言っても意味がない。本人が気付くしかない。気付いた時は、浪人したり、第一志望でない大学に進学していたりしていて、高い代償を払ってしまっているかも知れない。でも、指導者である先人たちの「ここは絶対大事だぞ。覚えておけよ」という言葉を軽視してしまったことが分かった時、その経験を次の世代に伝えるには十分すぎる説得力を持つことができるのも事実です。

新学期になって一ケ月が過ぎました。高校生たちよ。当初の気持ちとは裏腹に、勉強がおろそかになっていないか。4月の向学心に満ちたやる気は、どこかへ行ってしまってはいないか。人生経験を少しだけ多く積んでいる者として、敢えて言わしてもらおう。

努力が足りねーんだよ。勉強しやがれ。



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