英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

謝肉祭から夜想曲へ

2019年12月24日 | 英語勉強法
「いきなり!ステーキ」が年末年始にかけて大量閉店するというニュースで、その原因が急すぎた店舗拡大により起きたカニバリゼーション(自社競合)だと、ありました
カニバリゼーション(cannibalization)
自社の商品が自社の他の商品を侵食してしまう「共食い」現象。新商品の導入による既存商品の売上減少、売場でのフェース展開の行き過ぎによる自社商品の売上減少、新規チャネルによる既存チャネルの侵食などがあげられる。カニバリゼーションには本来「人食い・共食い」という意味がある。(J-marketing.netを参照)
一見すると難しい用語に見えますが、元をたどれば意外と知っている単語であり、そこから英単語の語彙力を増やせるきっかけにもなりますから、この際、覚えてしまいましょう。
まず、cannibalization の元になっているのは、誰でも知っている「カーニバル」です。そう、あのリオのカーニバルです。

(※後日追記・・・cannibalizationの語源は正しくはスペイン語の「Canibal(カニバル)」に由来するようです。こちらをお読みください。)

carnival 謝肉祭

carnival の語源がラテン語の carnem levare(「肉を取り除く」の意)だと知れば、carnivalに近い単語が肉食関係の意を表すことも容易に想像つきます。

carnivorous 肉食の
herbivorous 草食の
omnivorous 雑食の

難しい?とんでもない。どれも簡単に覚えられます。herbivorousはハーブ(herb)から、omnivorousはオムニバス(omnibus)から来ています。 ドラマなどで、数編の独立した話で構成したものを「オムニバス形式」と言って、耳にした人も多いと思います。

シアトル留学中に受講していたTOEFL Preparationの授業では、自然科学系の文章を扱うことが多かったことから、当時私はomnivorousを覚えた後、なぜか「両生類」を覚えました。

amphibious 両生類の;水陸両用の

amphibian と名詞化すれば、「両生類」「水陸両用車」の意味にもなります。そう、シアトルといえば観光名物 Ride the Ducks という水陸両用車を知らない人はいないでしょう。4年前の家族旅行でシアトルを訪れた際に乗った Ride the Ducks の思い出はこちらをお読みくださいね。

そして、動物関係の単語から、「夜行性」「昼行性」は何というか疑問を持てれば、更に語彙は広がります。

nocturnal 夜行性の
diurnal 昼行性の

これらも決して難しい単語ではありません。nocturnalの元になっているのはnocturne(ノクターン・夜想曲)であり、diurnalの元になっているのは、もちろんdayです。

スタートはカーニバルだったのに、いつの間にか夜想曲まで語彙が広がりましたね。結局、英単語の暗記なんて、何かをきっかけにすればどんどん広がっていくのです。英単語集だけで覚えるのには、脳ミソに限界があります。要は、語彙力を広げるために暗記をいかにするかの工夫です。


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