英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

行動しながら考えよう

2023年12月21日 | 指導現場にて

高3生は大学入学共通テスト、中3生は私立高校受験が近づいてきた。不安を口にする生徒が多くなるのも毎年のこと。

 

昨日の中3生との授業では、「英語の長文読解で時間が足りなくて・・・」「理科の植物が苦手で・・・」と、グチにも近い不安が次から次へと出てきました(笑)。

私からの助言は至極単純です。不安なことや苦手な単元が分かっているのなら、どうして行動に移さないのか。やってもいないのに、自分で勝手に自分の限界を決めている。

学校テストや校外模試で出来なかった長文を復習したのか?復習って解き直すことじゃないよ。英文を精読するのはもちろんのこと、英単語の発音・アクセントまで調べて、その長文を声に出して音読する。口から英語を発しながら、頭の中では日本語に訳す。そして、2時間ぐらいかけて200回程度音読する。それだけで英語力は爆上がりだよ。そこまでやっているのかい?

理科の植物の単元が苦手なら、教科書を読んだ後、一問一答形式の問題集で用語を暗記する。そのあと、基本・応用両レベルの問題を繰り返し解く。それだけでできるようになるじゃないか。やっていないだけで、勝手に苦手と決めつけている。

 

こんな話もしました。

私が高1の時、勉強についていけず学年最下位層を彷徨っていた。浪人して、東京の予備校で高校時代よりも更に高いレベルの環境に置かれた時、「自分はやってこなかっただけなんだ」と気づかされた。上に述べたように英文を徹底音読し、英単語集を隅から隅まで覚え、社会の選択科目だった「政治・経済」では、市販の参考書をベースに、問題集や模試などで出てきた事項をすべてまとめて、膨大なオリジナルノートを作り上げ、それを読み込んだ。それだけでは飽き足らず、関連する新書や文庫本まで読み込んで知識を掘り下げた。すると、全国模試では成績優秀者となって名前が載って、都道府県別の順位で、長野県でも1位を取ることが当たり前になった。その時、高1の自分を思い出して、「今なら当然、学年1位が当たり前にとれる。当時は『自分は出来ない』と勝手に限界を決めていたんだ」と気づいた。


1991年 代々木ゼミナール冬期直前講習会 田村秀行先生「早大現代文」を受講する私(向かって右)

人はスイッチが入れば、変われます。自分で壁だと思っていたものは実は大した壁ではありません。乗り越えなきゃならないのは、己の弱い心です。「苦手だな」「出来ないな」と思っている暇があるのなら、英単語集を開いてみる。英文を声に出してみる。問題を一問でも解いてみる。まずは行動に移してしまおう。考えてから行動するのではなく、行動しながら考えよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする