大学入学共通テストまで一ヶ月余り。毎年のことですが、12月から進学校の多くが”特編授業”などと銘打ち、学校は共テの問題演習中心の授業となります。英語に関しては共テは長文のみですので、必然的に多読のトレーニングになり、英文を読むスピードもあがり、英語力が伸びるのを実感する高校生も多いです。
しかし、それまでの模試で70点くらい取れていたのが80点くらい取れる実感が出てくる一方で、「もっと取れるはずなのに」と、十分に伸び切れず、90点以上で安定しない実力に焦りを感じる受験生もいます。
共テ対策に終始してしまう時期だからこそ、共テよりも難しい第一志望の大学の過去問長文を精読し、それを声に出して音読する勉強法を徹底するようアドバイスします。これをすると、英語の基礎体力が爆発的に向上し、共テレベルの長文を正確にもっと速く読めるようになります。
具体的なやり方です。
①第一志望の過去問のすべての長文を音読するのは物理的に不可能なので、自分にとって興味深い内容のものを選ぶ。
②選んだ英文をコピーし、ノートの見開きの左側に貼る。右側には新出単語の意味や、難解な構文の説明や和訳を書き込む。発音・アクセントも明確にする。
③そうやって出来たノートに毎日目を通し、「習い、性となる」まで同じ文章を20回以上読む。
写真は私が受験生時代にやっていた実物のノートです
この方法で一ヶ月続けてみて下さい。長文の数にしたら15~20になるでしょうか。それまでの自分とは比較できないほど英語力が伸びているのに気づくはずです。
英単語を覚えたり、問題を解いたりするだけでは、英語力は頭打ちです。語学は音読をしないと、その壁を超えられません。
Let's break the brick wall!