人生初

　

二十歳頃、ターミナル駅にある パブみたいなとこで、
レジの バイトしてた時、同年代の子が何人も居て、
バイクに乗ってるのも男子だけでなく、女の子も居て、
走りに行ったり海へ行ったり、楽しかった。






その頃は自分の面倒さえ見れば良かったから、
帰って お風呂を 出たら、マニキュアを 落として塗り直し、
翌日の準備を したもので、
昔から、指と髪しか褒められたことの無い私、
手は本当に自分でも好きだった。





去年の お盆に コスモスが出て行って、
家事の全体量が減ったのと、あと一回、後期の学費を 払えば、
親として最低限の義務は果たしたことになる。
ちょっと肩の荷が下りたよね。





今年の春くらいから行こうと思っていて、
薬の副作用で遅れてしまった エステも その一つ。
化粧を しないんだから、せめて素肌くらいは、
そして、唯一 褒められた手も、既に労働で関節は太くなり、
血管が浮き出て おばぁの手になっちゃってるけど、
気分が多少でも上がるなら、オシャレできるのは今のうち。





と思ったところで、少しでも忙しくて伸びたまま放置すれば、
すぐに どこかの爪が根元から折れて、
あまりに全体像が美しくなく、その度に諦めて来た。
お金を かけるに値しないからさ。
家事労働が ハードで、量が多過ぎるのよ、とにかく。





それが嫌味なことに、コロナの おかげで 1週間、
解放された訳よね、そしたら爪が キレイに伸びてることに気付き、
今を 逃したら、また いつになるやらだと思って。





3日くらい かけて、地元の ネイルサロンを 片っ端から調べて、
どうしても この日に行きたかったんだよね。
Julianは留守だし。
そうすると、開いてる店は限られてて、
ちょっと妥協した部分は あったけど、自然 決まったの。





あまりに嬉し過ぎて色が決められず、お薦めのにして正解。
昔も こういう色を 好んで塗ってたけど、
歳を 取って、シミと皴だらけの手になっても、
似合う色は あんまり変わらないのかも。
左手の小指だけ折れて長さが足りなかったのは残念、
でもよしっ!!
これで また一日くらいは メンタル上がる (･´艸`･)