何時も元気な上の子。
ところが昨日は珍しく体温計なんぞもっていて、「熱でもあるのか?」と聞くと7度8分とのこと。
「不摂生しているからだー」と意地悪ぎみにいうと、「やってねーよ!」と
言い返す息子。
確かに学校が始まってからやたらと生活が規則正しく、まあ、バリバリの運動系であることから、寝なけりゃ体が持たんというのが事実ですが。
あさ7時には家をでて、夜8時頃帰宅、その間はずっと学校で学んでいます。
びっしり入っているカリキュラムを見ていると、「たいへんだなー・・」と
自分が想像していた大学のイメージとは程遠いものである事がわかります。
これじゃ休みの日はのんびりしたり、友達と遊びたくもなるか・・・・
とよく分からない同情をしたりもしています。
そういえばついこの間、こんな事が有りました。
駅から学校まで歩いていたのですね。
というのは駅からの距離が多少ある、本来ならバスを使えばよいのですが、
私も家内もすっぽりとそれが抜けていて、息子はその距離を毎日歩いていたわけです。
ふとしたところでこうした行動をとることが息子にはよくあります。
学費が親の負担になっている事の理解と自分のわがままを抑える事がリンクされていて。
それを口にもしませんから分からないのですね、こちらは。
雨の日に家内とふとしたことから服の話になり、は!と気がついてみれば
どうしていたのか?
帰宅した息子に聞くと「歩いているよ」と一言。
何で言わないんだと叱るわけにも行かないし、強くも言えないし、というか、
こうした息子の行動はこれまでもあったわけで。
そんな事からバスにするかと聞けば、自転車なら体を鍛えられるし、一度買えばお金もかからないから・・・
との言葉。
なんとなく目頭の熱くなる思いがしました。
親という生き物は実にバカな生き物です、自分の子供は完全ではなく、
ただの一人の人間、当然に良い面もあれば悪い面もある。
でも良い面だけしか見えなくなってしまうものなのですね。
子供が駄目なときには駄目な面だけがやたらと見えたかと思えば、
その反対に良い面だけがやたら見える時もある。
その繰り返しと、自分との対比、さまざまな経験則の中から一番良かれと
思うものを選択して子供を育てているわけですが、
間違うのも親、正しいのも親、でも両方あるからこそ初めて人間の親になるのだと思うのです。
親を造るのではなく、そのままの姿で接する事。
それが嘘偽りの無い教育というべきでしょうかね・・・・
息子に感謝!