と新兵を日本語で怒鳴り(英語より効果あります)。
「終わるまで一人でやれ、誰の力も借りるな、朝から晩までやれ、一週間でも二週間でも終わるまでやり続けろ!」
と厳しい言葉を投げかけて、部屋に戻ってきました。
例の頭のいい新兵ですが、言われた事はほぼ完璧なまでにやります。
ところが、頭をつかうパズル的な要素を持つ(かなり複雑です)調整をやらせると出来ないのですね。
彼らの祖国流の優しく等とはやりません、もちろん頭ごなしに怒鳴ります。
けして褒める事もありません、出来て当たり前だからですね。
私は完全な日本流のやり方で教えます、出来なきゃ出来るまでやればよい、投げ出せばそこで訓練は終了し、そのままの事実を上司に報告します。
訓練時には根本的構造説明と、実際の調整を目の前で一度見せています。
機械的な構造は頭の中に3Dのイメージ画像を描き、それを元に各部がどうリンクして動くのかをよく考えればなんら難しいものではありません。
彼の何が最大の問題かは、自分のどこが、どういけないのかということが自分で理解できないところにあります。 常に支持待ちとなり、評価されないと自分が今どうなのかすらわからない。
褒めて育てられた者がもつ最大の特徴(欠点)を完全に備えています。
こうしたことは一緒に作業を始めるとすぐにわかります。
独特の姿勢があるからですが、これじゃー全く使い物になりませんから、彼の将来の事を考えると、ほんのわずかでもいいですが自分のもつ欠点とそれを克服してもらわねばなりません。
これまで誰かしらからの助けが常にあったのだと思いますが、私との作業はそういったものが全て禁止。 だからマンツーマンでしかやらないのです。
自分で全てやってもらいますが、中途半端な事をさせないようにかなりガンガンやっているせいもあり、ふてくされて半分泣きの入った表情でやっています。 ただ、もともと頭が良いので、その能力をどう使うかだけが分かれば後はスムーズに出来るはずです。
どの程度で出来るかは楽しみです。
ちなみにこのテスト?を問題なくクリアーできるのは訓練生の20%程度です。
ふてくされて逃げればそこで全て終わりですが、逃げさえしなければ、もう一度丁寧に教えてパスをさせてしまいます。
この先にさらに高度な調整なりがあるのですが、自力で解決できるか出来ないかで、その内容はまったく変わります。
甘ったれた姿勢のものに危険性の高い高度な調整など教える気は全くありませんから。
さて、どのくらいの時間がかかるか・・・・たった一つの調整にすでに2時間。
いつ終わる事やら・・・・・