正月からなんだかかんだと忙しくて行けなかった実家。
家族で半年ぶりに帰りました。
以前と変わらぬ笑顔、相変わらずよっぱらって畑仕事をする親父。
幼い頃と代わらぬ飯のあじ、味噌汁の具。
自分の人生の基礎がすべてここにあります。
ダンダンろれつが回らなくなりながら、孫が可愛くて仕方ない親父は、よせばいいのに絡んでいます。
いやだー!と言いながらテレビを見ている娘、適当に聞き流しながら分厚いレポートを仕上げている息子。
酔いすぎて、いいかげん誰も相手をしなくなると、寝に行く親父。
家の中のほんの些細な段差でふらつく事などなかった・・・
私を震え上がらせる腕力だった、あの日焼けした腕には昔の面影はなく、今はそれを受けついたかのように私がここにいる。
半分布団から出ている体をヒョイと持ち上げて布団をかけてあげながら。
軽くなった体に、「自分が親父と同じ年齢になったとき、果たして息子や娘は来てくれるだろうか?」そう自分に問いかける、幸せなひと時でした。