恐怖、驚愕、怒りは。
自分に差し迫った危機(恐怖、驚愕)を本能が捕らえ、それに相対して必要な行動をおこすためのエネルギー(怒り)の発生という、正しい精神活動を意味しています。
今の子供たちは、正しく叱られながら育って来ていない為、恐怖、驚愕を感じた段階で精神活動が停止、そしてそれによってパニックを引き起こすことで結果的に自分に不都合な相手(親、先生、友達等)を目の前から消し去る事を最善の方法として捕らえてしまいます。
いうなれば、立ち向かうのではなく、目の前の不快を取り除くだけの、”逃げ行動しか出来ない”ということです。
これは自分の感情の高まり(不快)に対する精神の正しい処理ルートが存在していないという事そのものを表していますが、これは”脳幹”が怒りそのものをつかさどっている機関そのもの(疑義がある場合医学書等を参照してください)であることから、その働きが停止もしくは不完全であるばあい、当然にリンクされつつ精神的活動の動機を得て働く大脳(問題処理の泉)が正常に機能しないということでもあります。
これが非行や引きこもり等の問題を生みます。
ですから、脳幹を刺激してあげればあっという間に元に戻るわけで、みんなまったく異常の無い正常な子供たちなのですね。
こうした脳幹と大脳の連結にかんして名古屋にある某所ではすでに20年以上も前から子供たちを立ち直らせてきた経験とデータの蓄積で解っていました。
ところが、引きこもりだ、非行だという分類を立て、それが表面だけに見える行動から分けて考え、故にそれぞれの子供たちに適したやり方で・・・
と一般の人たちだけに留まらず、学者や専門家?という人たちまで同様の主張しつつ、其の現実は場当たり的な対処しかしていません。
僕の恩師を観ていると、問題はそんな事ではないと外部に説き、内部では合宿生活を通して人間の心の奥深くにある”構成”そのものを上記のように正常化することで、相対的に思考そのものを正しい方向へ導いています。
基礎が正しければ、それにともなって上に乗って回る感情を初めとしたあらゆる思考は正しい方向に動くわけで、理論的には至極単純です。
だからこそ、不良、非行、引きこもり、不登校の子達混在しているし、卒業していけるわけなのです。
となんでこんな事を書いているのかということですが、実は前回の中間テストの成績が散々だったのはうちの娘。
散々だったといっても、真ん中くらいから少し下ですが、其の原因は、完全に中学の勉強をなめきっていたという事。
油断するなよとは私も言ってましたが、娘の怠慢は試験前の姿からこちらも分かり切っていた訳です。
しかしながら、そうした怠慢な姿をみて、前回の試験前には叱る事ができませんでした。
というのは、現実という動かぬ証拠で自分の怠慢を認識させない限りは、常に言い訳して逃げまくるのが子供という生き物だからです。
怠慢だからとして、親がああだこうだとやり始めることは出来ます。
しかしそれでは反省という大事な物が育たない事、又、其の反省を元にして次の取るべき行動を取るという事を学ばない、また、親があれやこれやと手を出したとて、子供は甘えの領域を抜け出ることなく、さらに出来なければ(というか、其の場合はやる気ありませんから)今度はそれを理由にしてやっても出来ないだとか、本当は勉強がきらいだったとか何だとか、いくらでも言い訳は出てきます。
だから放っておいたわけです。
しかし試験の結果を自分で認識し、テストの答案を隠すようにしていた娘にドカンと怒りの斧を力いっぱい爆発させたのは私です。
簡単に言うなら恐怖と、驚愕を全力で娘に落としたわけです(体罰では有りませんから誤解なきように)。
ここで娘の中に”怒り”という物が発生したのかどうかは、現時点で私には分かりえません。
ちなみに娘はそろばんを習ってますが、学習塾へは行ってません。
自分でやる以外にはないわけで、それが来週初めの期末テストで分かるわけです。
親としては、恐怖、驚愕、怒りというとても大切な本能の働きを、これまでウインドサーフィンなどを通じて育ててきたわけですが、それが良い方向へ作用し、現実に怠慢を排除できるのか、そして、自分を導びけるのか?というのが現実的な結果としてみえてくるのが今回の試験です。
これを読んでくれている皆さんに勘違いしないでもらいたいのは、私は勉強の出来る人間にしよう等とは思ってません。
怠慢を自分の力で排除できる子になってもらいたいわけです。
まずは人間であること、そして普通の成績が取れれば十分。
そう思っています。
ちなみに中学にもなると夏休みに夏期講習など受ける子達がたくさんいるようですが、うちの子は夏一杯沖縄にいきます。
やるべきときに全力でやり、好きな事をやるときも全力でやる。
そうでなければ、やりたくも無い講習等、何の役にも立たないのでは・・・
でも、これって正しいのかなー・・・・ 実は私自身もよく解りません(^^;)
あ!、そういえば、最近この日記にほとんど書かなくなったうちの息子ですが(もう大人なので・・・)、あいも変わらず朝7時過ぎに家を出て、夜は8時頃まで学校で運動生理学やら、教育論やらびっしり勉強しています。
教員過程はカリキュラムが相当多く、それを激しい体育実習授業と共にこなす事は結構大変なようです。
ちなみにすでに今の段階で教員過程を脱落していく同級生が何人も居るようです。
成す成さないはともかく、自分の進むべき道を出来る限り努力して歩んでもらえれば、私は何も言う事はありません。
そういえば、この子のときは中学時代に一度も勉強しろとはいったことが有りませんでした。
成績はひどかったなー(^^;)
最後に、娘の頭にドカンと落としたのは、「勉強しろ!」という言葉ではなく、「どんな怠慢と甘えがあったのかよく考えろ」でした。