帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

とりあえず簡易修理 バイクの故障

2012年07月13日 | バイク

昨日は天気が悪くて何にも出来なかったので、図面でのトラブルシュート と確認、そして修理は今日の昼休み。

原因は分かっていたので、もう一度図面を見て、正確な断線箇所を探り、切れている線をつなぐか、別の形で直します。

 

故障の症状は、ランプ類などの電気系統は全く問題ないが、セルボタンを押してもエンジンがクランキングしない状態。

セルモーターそのものの故障可能性が有ったため、一応ニュートラルにギアが入っているのを確認してイグニッションスイッチをオン。

その状態でスターターリレーの頭にある端子カバーをはずしてプライヤーで短絡させてみたところ、セルモーターは回ります。

*写真のところを短絡するとセルモータが回る。

でも起爆しない。

これは燃料が行ってないか、スパークプラグに火が飛んでいないと言うこと。

 

ということは、スターターリレーを動かす制御をしている部分含めて駆動点火制御系に問題が有ることになる。

図面を追うと、配線はヒューズのあるジャンクションボックスとイグナイターの両方に行っている。

セルが回らない条件として考えられるのはSAFTY関係の何かが働いているということで、

たとえるとニュートラルに入ってない状態で、クランクさせようとしたり、

ギアが入っている状態で、クラッチ切らずにセルボタン押したりする場合で。

これはジャンクションボックス内のダイオードを通してイグナイターに信号を送っているのだけれど、

その信号の詳しいことは実のところ分からない。

*図面を見る限りでは、単にニュートラルスイッチやサイドスタンドスイッチでグランドしているだけのように思われるが、

テスターを当てても抵抗は0とはならず、念のためにDC電圧をみるとはやり0とはならない。

イグナイター無いに検出用の抵抗があると考えると、電圧の変化が起きるはずだが。

確かに0.6V当たりを中心にして、セーフティ関係を動かすと電圧変動はしている。

一応イグニッションをオンにして、サイドスタンドを出し入れしたり、クラッチを握ったり離したり、

ギアを入れたニュートラルを解除したりして、そのたびにセルスイッチ押して見てももうんともすんとも言わない。

*黒矢印がイグナイター、白矢印がコネクタの場所。

こうなると、イグナイターそのものが怪しいのだけれど、もしかしてイグナイターに電圧が行ってないのでは?と

イグナイターへ電気を供給するRの配線が接続されているコネクタにテスターを当てて測ると、

あんれ?電圧がない。

これじゃ~クランクもしないし、エンジンも火花も燃料ポンプも動かない。

そこでバッテリーから+の電圧をRの配線に接続したところ、あっさりセルモータが周り、

エンジンが始動した。

その配線を外して、もう一度始動を試みると、やはりうんともすんとも言わない。

故障の原因は単純明快、どこかで配線がきれているわけだ。

 

と、ここまでが故障した日に解ったこと。

*簡単にまとめて書いていますが、実際はもっとあちらこちら調べて時間がかかっています。

 

問題はそれがどこか?なのだけれど、昨日図面を開いて詳しく追ってみたところ、可能性が高い部分が有った。

配線がフレームをとおって、ハンドルのところに行っている線だ。

ここはハンドルの動きにつれて配線そのもの物もグニュグニュと動くので、切れる可能性は

高い。

そこで今朝、イグニッションスイッチの裏側にあるむき出しの端子にテスターを当てて電圧を測ってみた。

電圧供給のWには12V来てる、ということは後は補記類作動のBRかイグニッション系統のYの配線いずれかが切れている事になる。

でも、オイルランプやニュートラルランプは正常に動作しているので、残すはY。

YはイグナイターのRにダイレクトに接続されているので、切れているとしたらこれしかない。

そこで、ハンドルを左右に大きくぐりぐり動かしイグナイターところのコネクタでRの電圧をみていたら、時々導通しているのが解った。

やはり、イグニッションスイッチへ行っている途中で切れているらしい。

となると、一本切れていれば、他の配線も怪しということになる。  動かされている配線全体が痛んでいる可能性が極めて高いのは

まがいなりにも電気関係をやってきた僕のもつ長年の経験から来ている。

 

一度切れればまた、同じトラブルが起きるのはわかりきったことなので、二度と起きないようにしなければならない。

中古のイグニッションスイッチと配線に変えようか?と考え一度は外そうとしたら、留めネジが特殊で外れない。

多分盗難防止のためだと思う。

どうしょうか?と暫く考えた挙げ句、「ええい!」とニッパーでぶった切ってしまった。

この辺は相変わらず乱暴な僕です。

図面を見るとBLとR(イグニッションスイッチへ行っている配線の)は単にパーキングモードにキーを回した際に使われるだけのものなので、これは常時短絡しても大丈夫。

走行に使用するのはW・BR・Yなので、これを乗るときに接続できれば問題は無いことになる。

具体的にはWは電源線で、スイッチをオンにした際にBRとYに同時に電圧が行くようにスイッチを付ければ

良いだけという話だ。

そこで、ジャンクの箱から中古のスイッチを二つ見つけてきて、配線。

最初はBRとYを束ねてはんだ付けしようとしたのだけれど、なぜかYの配線の芯線に半田が

乗らない。

そこで、仕方なく端子を付けてスイッチの裏に強引に接続することにした(これがスイッチ2箇の理由です)。

応急処置であるが故に、これで十分。

配線を完了し。

スイッチいれてエンジンをかけるが問題ない。

とりあえずイグニッションスイッチの新品が来るまでこれで乗ることにした。

今度のスイッチはハーレーのイグニッションに使われているもので、価格は980円。 

すでに注文済みで、ものが到着次第、これまでのところとは全く違うところに

新たにスイッチを取り付ける予定です。

 

最後に

ZX-11(ZZR1100)の図面をアップ 僕のはフルパワー150PSの南ア仕様なので、100PS制限がかかっているUS & CANADA仕様の

方には使えない部分があるので注意。

図面中の配線にかきこんだ矢印は電流の流れ方向で、トラブルの際に分りやすくするためです。

 

まず全体図

次ジャンクションボックス(ヒューズボックス)

点火系統部分

 

最後にイグナイター部分

 

 

 

 

  1.