帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

貧乏ウインドサーファーの マストエクステンダー 自作だでよ!(笑) 

2014年07月01日 | ウインドサーフィン 

相も変わらず金欠の僕。  

せっかく、超良品を格安GET出来た セバーンセイル(11.0)なのに、それを張るためのマスト(550)が無い。

今持っている一番長いのが マウイセイルのTR-4 (10.0)で使っている 520で、 550となると ほぼレース専用みたいな特殊位置づけとなるので、新品で10~15万コース。 

一本ですよ?この値段。

550のマスト使う人間なんてフォーミュラーレーサー以外にはいないので、中古もなかなか出てこないんです。

欲しいな~! 欲しいな~! 欲しいな~!  と何度念仏を唱えても 無い物は無い!(笑)

 

それじゃ~ いっそジョイントエクステンションを二本組み合わせて延長したらどうかと?考えた

いやいや 「エクステンションジョイントそのものを造っちまった方が早いんじゃ無いか」? とも試行錯誤してはみたけど、上下方向に数百キロという力圧縮力が加わるマストに、余り長いエクステを突っ込むのはどうかと?

一番下のバテンやカムがどう当たるか分らないし、マストも変な風に反ることになるし、第一折れたり曲がったりと、だいたいの末路が解る。

 

第一自作するにしても、 普通のアルミじゃ~全く駄目で、そもそもが 外径45mm 内径41.5mmなんつ~のが売られていない・・・・・・  規格外ですから 

 

中古品でも 5万前後はしてしまう 550mmのなが~いマスト・・・・・・ 欲しいな~・・・・

何とかならないか? と、マストを出して、昨日と今日の昼休みに見ていたところ、 「ん?」 これってスキニーマスト様のジョイントエクステンションと”径が同じじゃあね~のか?”と思った。

そこで、ノギスを持ち出して計ってみたら、 内径26mm

*写真は作成時の再測定の時の物です。

 

これって? マストトップと同じじゃねーか?と、マスト側を計ると、 ぴたり26mm。 おおお!

しかも外径は両方ともほぼ同じ。

「一寸待て!」  内径26mmというと規格に入るので、結構な材料が手に入る。 

で、半分ほくそ笑みながら倉庫へ見に行くと 以前クラックが入ってお釈迦となったカーボンブームの遺品?であるブームエンドを見つけた。

で、径を計ったら、 なんと!25.7mm前後で差し込むに最高の太さ。

「まさに ラッキー!」 

こりや~マストエクステンダーを自作できるぞ!と 一人で喜ぶ僕。

 

さっそく材料を全部並べ、まずは記念撮影 (爆笑) 

 

マストは、センター部分が一番ベンドし、ボトムとトップはさほど曲がる必要は無い。

特に径が細くなるトップ部分の曲がりは堅くなるのでほとんどストレート、故にボトムをエクステンションするより、トップを伸ばした方が理にかなう。

しかもどのマストも トップ部分の内径はほとんど同じでして、 一つエクステンダーが有ると 他のマストにも使える可能性が極めて高いんです。

メーカ製のエクステンダーは ボトムに刺す物ばかりで、しかも値段は一本で3万はする高級品。

しかもそのメーカの、それに対応したマスト以外には使えない。

 

ワクワクしながら、 まずはイメージ   *すでにカットしたのを並べてみました。

で、エクステンションにする側のジョイントパイプですが、 全く使っていない不要品ですから、カットしても何一つ困る事はない。

一応どの程度 長さがとれるか?を計ってみると、25cmはいける。   あまり半端な数値は あとで計算が面倒なので5cm単位。

ということは520のマストに25プラスで545となる。 

セバーンのCODE RED 11.0のラフ長は 576 なので、手持ちのジョイントエクステンションで20cm程度に調整ポイントが来て理想的な位置。

やったね! 

さて、いよいよ加工。

ディスクグラインダーにてアルミ製のジョイントエクステンションをカット。

そしてカットした部分にマストトップキャップを取り付けてみる。

 

次にインナー(差込)となるカーボンブームをどこでカットするかを、色々と検討。 

赤矢印の処はきわめて折れやすいので、 当然に黄色矢印の処にマストとパイプのジョイント部分が来なければならない。 

基本的にマストは真上と真下から突き上げられるのですが、くびれ部分には力学的な応力が作用するので、外に出す事は絶対に避ける必要があります。

で、ブームをカット。

万が一折れた時用に 予備も造っておきます。   この後さらに何回かカットして微調整。

最後にマストエクステンダー全体を組み立てれば、作業終了。  これが完成品です。

ブームのカットしたインナーは、差し込んでみたら適度なところで偶然に堅くなり、抜けることが無いほど締る。  これだと接着もネジ止めも不要で、 度かさなるラッキーの連続。

で、最後にマストトップに差し込んでみたら、 当然にぴたり。 マスト側に差し込んでいる部分は適度な抵抗があり、がたつきはまったく無くて、 これなら安心。

マストトップキャップは 手でねじると簡単に取り外せるので、 この手作りエクステンダーを使用するときは、マストから外してエクステンダーのトップへ移動させればよいだけです。

これで520のマストと 550(545)を手に入れた様なもの。

マストは REFLEX6000で、 少し柔らかい感じになりますが、 レースをやるわけでは無いので普通に乗るには全く問題が無い。 

かえってブロー時の爆発力(オーバーパワー)を逃がしやすくて、しなやかなセイルになるはず。

最後に、マストトップと突き合わせになる、部分(自作エクステンダー側)ですが。

この様に丸く加工されていて マストが割れたり裂けてしまう原因となりにくい。

*なのでカットした方に マストトップキャップをつけたんです。

万が一エクステンダーでマストが割れたりしても、 トップだけの中古は5000円程度(ほとんどボトムが壊れるのでバカみたいに安い)。

自作エクステンダーはどのマストにもたぶん使えるので経済的でもあります。

 

制作時間20分の、廃材応用で作り上げた一品。 めちゃ!得した気持ちになった僕でした。

 

後は実際にセイルを張ってみますが、 時間無いので今日は無し、 明日やってみるつもりです。

折れたりして・・・・・・・