帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

セイルチューニング 

2014年07月14日 | ウインドサーフィン 

昨日の悲劇?(笑)から一晩経過。

起きたときからまともに歩けないほどの筋肉痛、 手のひらまでそうなっているので尚更笑える。

おわっ! 痛つつつ! あぎゃ! と一人でぶつぶつ言いながら通勤 & 歩く気にならないので、朝から殆ど座りっきりで、 時々軽く柔軟体操。

昼頃から痛みが薄らいで動ける様になってきたので、仕事終了後にカムの返りがいまいちだったCORE RED 11.0のチューニング。 ついでに TR-4 10.0の方もやりました。

 

両方とも、これで無ければ駄目だ!と言ったようなマスト指定は特段無いのですが、 使用するマストによりチューニングしないと綺麗にセイルが張れないし、性能も出ない。

現在使用してるマストは 古いファイバースパーの リフレックス6000というやつで、 カーボン100%の高級品(ただし中古)。

 

TR-4は、以前使っていたマストが割と細身で、そのときはジャストだったんですが、 この新しいマストにしたらやはりカムの返りがいまいち。

まずCORE REDの方を先に張ってやりますが、 ラフの考え方が二つのセイルメーカでは違う?

セバーン(今回僕は初めてこのメーカのセイルを使いました)の場合、ラフ長は マスト長+エクステンションのアジャスト長+その下?という考えみたいでして、紛らわしい?

なのでエクステンションの調整は マストの長さ+エクステンションのアジャスト表示長+0cmからボトムまでの長さとなる。   

僕の使っているエクステンションは、0cmの表記されているところからボトムまで約6cm程度あるので、正確にラフを出すにはその+6cmを加算して張らないとといけない事になる。 

まとめて簡単にいうと マストの先端から エクステンション付けた状態の一番底までが ラフ長というという事かな。 

 

そのラフ長にて、 セイルとエクステンションの両滑車が距離にして4~2cm(軸同士の距離)程度になるのを、平常時に乗る為のチューニングポイントとするみたいなんです。 

一方、マウイセイルのTR-4の場合、 ラフ長はマスト先端からエクステンションで表示された調整長 がラフ長となる。   違うかな?

なのでセイル側の滑車がエクステンション側の0cmのところに来るのがニュートラルポイントで、 それを基準にして+-1~2cmでチューニングする感じみたいなんです。

 

まあ、それはいいとして、 CORE REDを張ってみると、やはりバテンがS字になっている、セイルを煽ってみてもうまく返らない。

これじゃ~ボツ!  昨日みたいに風が強ければカムは返りますが、そういった風域での使用なんてのは、普通では無いので、これじゃ~ね~

で、バテンの後ろにあるアジャスターを緩めていきますが、全く改善しない。   

それどころかアジャスターナットがポロリと取れてしまった案配で、 こりゃ~駄目だ。

 

一度ダウンを緩めてブームも外し、 カムを外すとそこに取り付けられているスペーサーを抜きます、 実際にスペーサーは二つずつ入っていたので、 それ全部を外しました。

バテンロッドを押し込んで、とれてしまったナットを戻すともう一度セイル張り。

濡れてないセイルなんですが、 昨日の疲れがあるのか、やたら重く感じて結構ふらついている僕 ← 軟弱者

ダウンを引いていき、バテンのそり具合とセイルのしわを見ながら、まずは第一段階の調整をしますが、これはセイルをあげ、全力でフン! という感じで煽って風を入れてあげる。

その際にカムがズバン!という音と共に返るのですが、その際の軽快感が無くなる少し前のところまでアジャストナットを締めていく。

今日は無風なので、そこからもう少しだけ締めてあげればチューニングは終了。 

少し締めた理由ですが、風の有るときはセイルがそれを孕みバテン方向が伸びて僅かにルーズとなるのでカム自然と返りやすくなりますから、それを考えてセットするんです。 

 

バテンの調整はとても重要でして、 特に下半分は風をダイレクトにパワー変換する部分で、この部分の調整が完全に出来ていないと、まともに走れない。

バテンを締めればドラフトは深くなり微風で有利ですが、 最高速が落ちるしカムの返りが悪くなる、ゆるめすぎれば セイルのドラフトポイントが前後に振れまくり、安定性に欠けてしまう。

結構神経質なものなんです。

セイルの上半分は、 微風時にそれをパワーに変換して、オーバーパワー時には開いて風を逃がすという構造で、 鷲などの翼の風切り羽と同じ構造なんです。

セイルは航空機の翼と同じ原理で揚力を生み出し、これがあるから風速より早く走れるわけでして、 表面を風が綺麗に流れて行ける事と、風の力に対して形(ホイル)が崩れないことが肝心(基礎)。

だからバテンの調整は重要なんです。 

 

なので、こうしたチューニングをしないで乗っているとセイルの性能が上手く出ず、 昨日はおそらく30~50%程度の性能だったと思います。

完全にチューニングしたので今は80~95%(100%というのは有りません)位だと思います。

CORE REDの調整が終わると、今度はTR-4に取りかかりますが、 同じようにバテンエンドのアジャスターで調整。

こちらはすでにある程度調整されていたので、微調整をしてあっさり終了。

 

二つ終わって、 出してあった道具を車に全部戻すと 全身汗だく、 Tシャツが絞れるほど・・・・  疲れたけど、なんか爽快な一時でした。