依頼リフォームの続きです。
有給休暇がかなり余っていたので、休みをもらってやりました。
今回は、二階廊下と、洋室化した和室の押入を、クローゼットにするための床張りがメインとなります。
まずは廊下から取りかかりますが、縦で1.8m横0.9m程度の狭い空間ですが、その不陸があきれるほどすごかったです。
+廊下に掛かっている階段の取り付けがいい加減すぎて、階段の踏面まで傾いているという、この家を施工した大工のアホ仕事。
階段も歪んで取り付けているやん!!
職人が家を造るとこうなりますよ!という典型例な訳ですが、こういった最大規模のいい加減施工を直すにおいて、
不陸調整と床張りの何が大変なのか?というなら、その歪んでいる部分と、きちんと作り直したところの接合部の調整とりあいと、見た目のバランス。
絶対に発生するそれを、ほとんど目立たないようにして、どう調整するか?というのが難しいんです。
と、ゴタクはともかくとして、やらんと先に進みませんので作業開始。
まずは、応急的に並べて有った端材を取り除きますが、これが無いと、根太の間の隙間から落ちてしまう可能性がありました。
24mm合板の切れ端ですが、結構丈夫でした。
レーザーを当て、 これから取り付ける床板が直角で大丈夫か?を見てから切り出しを開始しますが、
これはほぼ直角だったので、助かりました。
床の半面を切り出し終わったら仮載せしますが、本留めはもう一枚が完成した後。
そして難所の、残り半面に取りかかります。
傾いて付いている階段とどう付き合わせるか?で、色々と考えつつ&悩みながらやるので、 やたらめたらと時間が掛かります。
いっそ、階段ごと、造り直そうか・・・・・と何度も考えましたが、 とりあえずは調整で何とかします。
ちなみに、根太はこれまでの倍の数にします。
*上の写真は、半面の仮置きした際の写真で、この時は根太材が無く、 あとで買いに行ってます。
剛性的にはこれまでの本数で問題ないのですが、 この廊下部分は、二つの部屋に人が始終出入りする事からやたらと踏まれます。
すでに撤去してしまった既存の床はその為に劣化が進み、根太のあったところ以外は少し柔らかくなっていたほどです。
ですので、根太の本数を倍、そして床合板は分厚い24mmにします。
*二枚の床を本張りする前の清掃やら何やらした時の写真。
で、残り半面が終わりましたら、固定。
二つの部屋の、廊下との段差ですが、洋室の方はほとんど気になりません。 15mm程度ですかね・・・
扉のための下枠が付くので、それで段差はほぼ解消します。
そして和室の方ですが、 30mm位でしょうか・・・ 此処は、扉の下枠をつけるとさらに段差が大きくなるので、
下枠を使わずに、段差部分を巧くカバーするようにします。
本来なら全ての部屋の床高さを完全に揃えてしまいたかったのですが、階段の踏面との関係から、こればかりは仕方有りません。
廊下が終わったので、次はクローゼット化する、元和室押入部分の床。
こちらはただ採寸して張るだけですので、楽 てへへ
和室の、特に押入の床はどの建築物件もそうですが、かなり適当な事が多くて、根太も間隔が適当だし、床板も5mmのペラペラ合板だったりします。
人が中には入らないという設定ですので、その分いい加減なんです。
今回は303mm間隔で新しい根太を切り出して置き、その上に24mm合板を載せました。
人が入るような事は余りなく、どちらかというと床の上には低いタンスとか、物を置きますので、そんなに神経質にはなりません。
この写真を撮った後ですが、継ぎ目部分にもう一本根太を入れ(合板カットの端材を出したくないので)、残りもう一枚を張って作業は終了。
洋室との段差は出来れば0mmが良いのですが、こればかりは思うようにならず、最大で0.5mm程の段差が一部分に出てしまいました。
仕上げの際にシリコンコーキングや、パテ、等を使って段差を埋め、クッションフロアを継ぎ目無く施工すると、 その段差は全く判らないくらいになります。
しかし・・・・今回の床張りは、部屋全体の歪み+著しい不陸+壁面のでこぼこ、+いい加減な施工だったことから、
どうしても、床板の継ぎ目部分とか、壁との突き合わせ部分の隙間が大きいところが結構あります。
自分としては実に不本意でして、仕上げの際に、こうした部分は全部埋め、判らないようにして完成となりますが、 この仕上げ為の施工というのが結構大変でして、
時間も取りますし、仕上げ材の”材料費”というのが結構高くて大変なんです。
まあ、それでも最後には新築のように綺麗になりますけど。