依頼リフォームの続きです。
昨日、今日と、二日間やって、終わるかな~と思っていたのですが、駄目でした 汗
もう一日かな~・・・
まずやったのが、壁に入れ忘れていた断熱材入れ。
右の奥の壁です。
本来はフワッとなるように入れるのですけど、 幅がないので折れ曲がった感じで入ってしまってますが、
隣の部屋は屋外では無くてLDKなので余り気にしません。
さらに隣のかべにも断熱材を入れ、 その後は空調ダクトとなる部分の下パッキンと上パッキンに
シーリング(水色矢印)を施工。
白四角丸部分は、下の方の断熱材が寸足らずになって、適当に余り材を突っ込んでいます。
やはり隣はLDKですから、そんなに気にしません。
シーリングが落ち着くまでの間、 二階のドア上部の放置していた造作作業を開始。
ただ、廊下側の方は諸般の理由で次回。
隣の洋室のドア上部分も完了。
此処でお昼休み。
少しだけ休憩を取って作業再開。
ここからは、壁厚を利用した空調ダクトを作成します。
まずはトイレ側からLDKの壁面に特殊防音材を張り付け。
この防音材の左右(実際には上下)の対面には トイレにエアを放出する調整機能付きガラリがつきます。
防音材を取り付けた後は左右の柱に、スタイロフォーム断熱材の端切れを使った”音反射&消音材”を取り付け。
消音の為なので乱反射する必要が有ることから、あえて形も位置もバラバラな物を選んで取り付けるんですね。
ちなみに、黄色丸がLDKからのエア導入口になります。
LDK側に取り付ける、シャッター機能付きガラリのパイプ部分を短くカット。
長いと、 防音材に当たり、通気を塞いでしまいますので。
ダクトは奥行き約100mm、幅約370mm程の空間に対して特殊防音材は50mm。
ガラリの径は100mmで、 50X370mmとなった通気部分をエアが通っていくのにほぼ抵抗はありませんので、音だけを反射&消音の為に付けスタイロフォーム材で乱反射させて、それを防音材で吸収する構造です。
例としてですが、赤線のようにトイレ側とLDK側の双方の音は、通気ダクトの中で乱反射して行く過程で、消音します。
さらに、通気を妨げない程度に防音材の歯切れを途中で取り付けて、消音効果を高めます。
青丸がLDKからのエア取り入れ口で、まずは赤矢印の方から入ってきたリビングやキッチンの音は真正面の防音材で大きく消音されて、それを通り抜けたのは下の方で消音される。
*白丸部分は通気の邪魔なので折り取りました。
下の写真の赤矢印が、上に説明したLDK側のガラリの真正面の壁に取り付けられる防音材。
すでに取り付けられている 防音材と真反対の壁面に取り付けられるのでクランク構造で、 となり、
通気を妨げずに消音効果を高めています。
青矢印は トイレ側に放出されるエアホール。
そして、防音材を取り付けたボードを施工。
上半分も同じようにして、取り付け。
完了
実際に穴に耳を当てて反対側の耳を手で塞いでLDK側から来る音を聞いてみましたけど、
防音室と同じで、 耳がキ~~~~ンとなる感じの、ほぼ完全無音状態です。
そしてLDKから流れて来た自然のエアは普通に出てきます。
作成したのは非常に簡単な構造のエアコンシステムでして、
人が常時居ることで、快適に保たれたLDKのエアを吸い込んで、隣にあるトイレ室の温度をLDKとほぼ同じに保ちます。
音の問題があるので防音処理を施しています。
高いところに溜まりやすい暖房の熱を赤矢印から、下に溜まりやすい冷房の冷気を青矢印から取り入れますが。
開閉式のガラリなので、両方閉じても開いても構いません。
緑丸はトイレ室の中のエア放出ガラリの付いている部分。
LDKの快適なエアはトイレ中に放出され、 トイレ突き当たりの壁の24時間換気口から屋外に流れて行きます。
一応スイッチ付けてON/OFF可能にします。
夏は上のガラリを開けると冷気が出て、冬は足下に出るようにすることが可能。
もちろん両方とも閉めても開けてもOK。
この丸形ガラリの構造上、 真正面が一番強くエアが出て、上下左右45度までの範囲でエアが出る。
下の写真の黄色矢印の様に最終的にエアが出て出て行きますが、 この部分にしたのは他にも理由が有り。
排便の臭気が溜まりやすいトイレ室の匂いを出来る限り早く外に出す為で、普通は天井もしくは高いところに有る窓からなのですが、 顔に行く前に流れていく構造。
換気扇の穴は、本当はその下の塞いである部分が一番なのですが、 建物の構造上、仕方なしに此処になりました。
閉鎖空間になりやすいLDKから、冷房やファンヒーターの付けっぱなしは体に良いことが無く、 このようにしてトイレの冷暖房に利用することで、エア循環を促す意味もあります。
まあ自分は技術屋なので、 一応通風量や防音率など簡易計算設計して、出来る限り安く快適にと言う事で造りましたが。
厳冬期に熱力が足らない可能性があるので、ポータブル暖房が置けるように、その為の専用コンセントも設けてあります。
夏は32度から26度に下げるのは 6度だけ、 しかし真冬の外気マイナス2度から、26度を得るには、 28度温度上昇させる熱量が必要ですので。
しかも真冬の朝はLDKも冷え切っていますし。
さて、トイレが終わると、
玄関と階段を隔てる壁作成の開始。
バカ大工が余計な施工をしてくれたおかげで、本当に作業が大変です。
間柱を立てた段階で材料切れ。
続きは来週ですが、 二階のまだ終わっていないドア上と、ここの壁が出来れば、 その次からは
仕上げに取りかかります。
さすがに疲れたです、今日は
帰ってビール フンフンフン