数年前にリフォームを手がけた依頼物件の、防草シート張りを午前中にやり、午後からは今やっている現場の仕上げ作業に入った翔です。
本当は、金曜日に病院に行った帰り(親父の手術後の状態報告で)に立ち寄ってやろうかと思っていたのですが、余りの暴風で辞め、土曜日に変更したものです。
シートは先月、息子と婿殿と3人で大半を張ったのですが、 まだ一部分残っていて、なかなか行くことができずに居たのですが、やっと・・・・ という感じ。
今回は施工面積が少ないので、一人で約2時間で完了しました。
朝の8時から開始して、終わったのが10時ですので、そこから今の現場に移動。
途中のホームセンターでペイントとか必要なものと、トイレットペーパーを買い込んで、さらにコンビニで飯を食って、 12時15分に到着。
20分ほど休憩して作業開始です。
今日の作業は天井回り縁と剥き出しの柱のペイントですが、
まず全体をパテ埋めしてからペイントするか、 ある程度ペイントしてからパテ埋めするか?、それぞれメリットデメリットがあるので悩みましたけど、
今回はまずペイントから開始。
建てられたのが古い家って、 こうしたむき出しの柱とかが結構普通に有るのですけど、 写真の通りに表面がタンニンでかなり薄汚い。
写真はまだ良い方でして、酷いのになると、完全焦げ茶色になっていたりもする。
問題なのは、この上に水性のペイントなんか施そう物なら、しみ出してきた灰汁(タンニン)でペイントどころでは無く、かといって灰汁止めなんか塗ったところで、
それを貫通して浮き出てくる。
やっている方が経験の無い人の場合は、いきなりペイントしてしまって、浮き出た灰汁があまりにも凄いのに驚いて、何度もペイントして、でも”全然収まらないので”さらに灰汁止めを買っきて塗り、
その上に又ペイントと。
そうした無駄な作業を繰り返して、気がついたら、塗った水性塗料が乾燥して、厚く塗ってしまった事から表面が細かくひび割れて最悪の結果になる。
まあ、気にしなければ別に良いのですけど・・・・
簡単に言うと、ホームセンターの良いカモ!、という訳です。
売っている方はそんな事を知っていて、故に???あえて水性ペイントを主力にして売っている訳で、単に油性ペイントだと儲からないので、できるだけ大量に買わせたいわけです。
水性をひたす勧めてくる言い訳としては、” 環境に優しい ”とかなんとかで、今日購入した時もこんなやりとりがあった。
並んでいるのが水性ばかりなので、「油性は?」と店員に聞くと、「どこにお使いですか?」と聞いてきた。
「室内の柱なんだけど」と答えると、「それなら水性が一番です、シンナーとか入ってないので、体にも環境にも良いです!」
と教科書通りの返答。
「古い家なので灰汁が出まくってくるの判りきっているんだけど、それを抑えてくれて、一発で塗れる水性ペイントがもしあるなら教えて」、切り返したら無言。
ダメ押しで「どこにあるの?」と、聞くとやはり無言。
当然の事ですよね~ 、「それなら油性が良いです!」と言えないんです、=儲からないから。
タンニンが表面に浮き出た古木に、水性のペイントをさっと塗っただけで、”ブワ~~~~~~!”っと灰汁が出てくる。
乾いた木に水分を塗布すると、一気にその水分を吸い込み、水と極めて親和性の高いタンニンが、水分が乾く過程で表に出ようとするから、
それがすさまじい灰汁となるわけです。
話を戻して、こうした薄汚く変色した柱には、単純に油性ペイントが一番簡単。
とりあえず今日はマスキングせずに塗れる部分だけ塗布しようということで、まずは天井回り縁から開始。
下塗り、 中塗り、 上塗りとホワイトの場合、最低3回は必要。
で、回り縁は完了。
回り縁が粗方終えると、柱のペイントを開始。
写真は一度目を塗っている途中ですが、まずは塗料を一気に吸い込み、そしてやはり灰汁がわんさかと出てくる。
ただ、揮発性の有機溶剤と早々に硬化する塗装の性質上、 これが被膜になり、次に塗ったときに灰汁が出てくるのを抑えてくれます。
2度塗りした感じでは下の写真の状態。
すぐに塗料を吸い込みますが、一度目の塗装ですでに浮き出てくる灰汁は7~8割抑えられているので、
二度目を塗るとほぼ灰汁が出てこれなくなる。
刷毛塗りだとどうしても吸い込み量にムラが出てくるのですが、この上に3度目を塗ると、塗料を殆ど吸い込まない事から、
ブラシが非常に滑らかに動き、塗装の乗りも本当に良くなる。
真っ白の柱になる訳ですが、それでも少しムラが出てくるので、目につきやすい部分は、出来れば4回塗りがベスト。
と、そんなわけで、あっという間に時間が過ぎてしまい、時刻が5時くらいになったので、中途半端なまま、本日は終了です。
明日はこの続きをやるか、 他の部分を手がけるか?はまだ判りません。
お疲れ!