昨日のGetUpEnglishでは、destinyという語を学習しました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090614
そして今日はto destineという動詞表現を紹介します。
○Practical Example
"Do you know what Dave is doing now?"
"He is a monk now. He was destined from birth for the priesthood."
「デイヴはいま何しているか知ってる?」
「お坊さんになったよ。生まれたときから僧侶になる運命だった」
●Extra Point
以下の用例のように、「(ある目的・用途に)予定しておく、(……に)……の行先を定める[for]」の意味でもよく使われる。
◎Extra Example
"Passengers destined for Portland must have changed to flight at Seattle in those days."
"But we can fly nonstop to Portland now."
「当時、ポートランドに向かう乗客は、シアトルで飛行機を乗り換えないといけなかった」
「でも、今は直行便が出ている」
昨日のGetUpEnglishでは、fateという語の使い方を学習しました。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090613
今日のGetUpEnglishでは、それによく似たdestiny(運命、宿命、必然性)を学習しよう。
○Practical Example
"Destiny brought Aomame and Tengo together in this world."
"But a cruel destiny awaited them."
「運命が青豆と天吾をこの世界で一緒にした」
「けれども、残酷な運命が二人を待ち受けていた。
●Extra Point
『ルミナス英和辞典』(研究社)によると、destinyは「fate と同様に避けられない運命の意であるが、必ずしも悪い運命とは限らない」。
したがって、destinyは暗いことばかりを表現するわけではない。
◎Extra Example
"Sooner or later Aomame was destined to meet Tengo."
"And a bright destiny awaited them."
「早かれ遅かれ、青豆は天吾に会うことが運命づけられていた」
「そして明るい運命が二人を待ち受けていた」
fateは、『ルミナス英和辞典』(研究社)によると「神などの意思によって定められた、避けられない運命。特に不運な宿命の意に用いることが多い」とあります。
今日のGetUpEnglishでは、このfate(運命、宿命)を学習しよう。
○Practical Example
"None of us can avoid our fate."
"But we don't know what fate has in store for us, Tamaru."
「誰も運命を避けることはできない」
「でも、どんな運命が待ち構えているか、誰にもわからないよ、タマル」
●Extra Point
しかし、a fate worse than deathは、「[しばしば滑稽に] とてもいやな[恐ろしい]経験」という意味で用いられる。
◎Extra Example
"Why are you looking so glum, Ayumi?"
"I got caught speeding. They said I would be fined at least 80,000 yen. Boy, I suffered a fate worse than death."
「なんでまたそんなに不景気な顔をしているの、あゆみ?」
「スピード違反でつかまっちゃったのよ。罰金は少なくとも8万はとられるみたい。やれやれ、とんでもない目にあってしまったわ」
明日のGetUpEnglishでは、今日学習したfateによく似た意味の語を学習します。
「注意力が散漫になる、気が散る」を英語ではどう表現すればいいか? 今日のGetUpEnglishでは、これに相当する英語表現を考えよう。
to distract([人・心・注意などを]……から散らす、[他に]そらす、まぎらす)を受身形で表現すればいいと思う。
○Practical Example
"I want to concentrate on my own work, but I am always distracted by phone calls."
"Ask your colleague to answer them, Yuri. You are so busy and I want you to concentrate on your important work."
「自分の仕事に集中したいのに、いつも電話で妨げられます」
「有里さん、同僚に取ってもらうように頼みなさい。君はとても忙しいし、ぼくも君には君の大事な仕事に集中してもらいたい」
●Extra Point
否定形でもよく使われる。その場合は、「……のことが頭から離れない」といった意味になる。
◎Extra Example
"Try as he might, Yasushi just couldn’t avoid being distracted by the mixer."
"I know how he felt. Ebi-chan, who he is really fond of, came by the party."
「どんな振り払おうとしても、康史は合コンのことが頭から離れなかった」
「彼の気持ちはわかるよ。だって康史の大好きなエビちゃんが参加したんだから」
gaffeは、特に社交・外交上の「失敗、失策、失態、へま」の意味で用いられます。上杉のこのgaffeをいつもしてしまって、その度に落ち込みます。
今日のGetUpEnglishでは、このgaffeの使い方(もちろんこの英語表現の使い方です)を学習しましょう。
○Practical Example
"Shimura was rude enough to ask a woman client her age."
"That was an awful gaffe!"
「志村君はまったく失礼なことに、女性のお得意さんに歳をたずねました」
「とんでもないへまをしやがって!」
●Extra Point
次のような使い方もする。
◎Extra Example
"A gaffe like that during a meeting can lose our customers."
"Make sure it’s not repeated, Shimura. I will. I am very sorry."
「会議であんな失態をすると、お客さんを失うことになります。志村君、二度とあのようなことをしてはいけませんよ」
「気をつけます。誠に申し訳ございません」
英語は毎日学習することが大切です。日常生活でよく使われる生きた英語表現に毎日触れることで、使える英語が確実に身につきます。 そして現代はインターネットという大変便利な道具があります。この便利なツールを使って、日常よく使われる英語表現を毎日紹介できないか、とずっと考えていました。
そんな気持ちから、英語学習ブログGetUpEnglishを2006年4月1日に立ち上げました。以来、本ブログを通じて、英語の表現を毎日一つずつ紹介しています。立ち上げから今現在まで、1日も休まずにつづけています。
このGetUpEnglishを毎日チェックしてくださっている人もたくさんいるようで、「毎日楽しくチェックしている」、「携帯でも見られるので、とても便利」、「実際に英会話で使ってみたところ、ネイティブにほめられた」、「いつもネット辞典としても活用している」といったあたたかいコメントも多く頂戴しております。
みなさんの温かいコメントに励まされて、GetUpEnglishは4年目を迎えることができました。誠にありがとうございます。
どこまでできるかわかりませんが、できるところまでつづけたいと思います。
どうか今後ともGetUpEnglishをよろしくお願いします。
2009年6月11日
上杉隼人
今日のGetUpEnglishでは、to come through in the clutchという表現を学習する。
to come through in the clutchで、「危機を切り抜ける」。
○Extra Example
The president should act decisively in a crisis.
Yes, he must come through in the clutch.
「大統領は、危険な状況においては、断固とした行動をとらないといけない」
「ああ、危機的状況を回避しないと」
●Extra Point
普通は、特にスポーツで、「重大な場面で[に強い]」という意味で使われる。
◎Extra Example
"Nakamura hit a home run right when we needed it."
"Great! He really came through in the clutch."
「中村はホームランがほしい時に、打ってくれた」
「すばらしい! ほんとにここぞというところで打ってくれたよ」
☆Extra Extra Point
clutchは形容詞としても用いられる。
★Extra Example
"A clutch hit would even the score."
"And the butter is Arai. Go for it, Arai!"
「タイムリーが出れば同点という場面です」
「そしてバッターは新井だ。 行け、新井!」
今日のGetUpEnglishは、to sparkleの使い方を学習しよう。
to sparkleは、「(宝石・水面などが)輝く、きらめく」の意味で使われる。
○Practical Example
"The diamond sparkled on Suzanne’ finger."
"Kamiji bought it for her. He shelled out a lot of money for it."
「ダイヤモンドがスザンヌの指に輝いていた」
「上地が買ってあげたんだ。そのために大枚をはたいたんだ」
to shell outは、「必要なだけの金を払う[渡す]」。
●Extra Point
「(喜びなどに)輝く、(才気などで)生きいきとする」という意味でも使われる。
◎Extra Example
"Whenever Aishima-san talks about her dogs, her eyes sparkle with joy."
"She makes so much of her dogs Takechiyo and Kaoru."
「相島さんはおうちのワンちゃんたちのことを話す時は、喜びできらきら目が輝いている」
「竹千代くんとかおるちゃんをほんとうにかわいがっているからね」
to make much of something [someone]で、「……を(過度に)ちやほやする、かわいがる、ほめそやす、もてそやす」
2009/01/28のGetUpEnglishでは、「物が売れない」という意味の表現を学習した。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20090128
本日のGetUpEnglishでは、その逆の「飛ぶようによく売れる」という意味の英語表現を学習しよう。
英語では、それを「ホットケーキのように売れる」(to sell like hotcakes)と表現する。
○Practical Example
"Haruki Murakami’s 1Q84 is now selling like hotcakes."
"I know. There's a huge demand for this his new novel, but printing and binding can't keep up."
「村上春樹の『1Q84』が今飛ぶように売れている」
「知ってる。村上のこの新作にものすごく注文が殺到して、印刷も製本も追い付かない状態だ」
●Extra Point
to go like hotcakesもよく使われる。
◎Extra Example
"The new fantasy novel An Air Chrysalis is going like hotcakes."
"The author is only 17 and she is really beautiful, but we don't know anything about her background."
「『空気さなぎ』という新しい幻想小説が飛ぶように売れている」
「著者は17歳で、とてもきれいだ。でも、それ以外この著者については何もわからない」
村上春樹の『1Q84』が大変な話題になっています。そしてこの小説には、Big Brotherという表現が何度か出てきます。
本日のGetUpEnglishでは、このBig Brotherが使われるBig Brother is watching youという英語のクリーシェ表現を学習する。
Big Brother is watching youは、ジョージ・オーウェルの『1984』 (George Orwell , Nineteen Eighty-Four, 1949) に出てくる表現。
この小説のなかで、世界は超大国家 Oceania に支配されている。そしてその中心には、Big Brotherと呼ばれる統治者がいる。しかし、‘Big Brother is watching you' と書かれたポスターは国中に貼られているものの、その姿を見たものは誰もいない。
big brother はもちろん「兄、お兄さん」だから、もともとは「やさしく護ってくれる人」という意味であった。
○Practical Example
"Surveillance cameras on this building make the place safer."
"But to me it smells like Big Brother is watching you."
「ビルの中に監視カメラが設置されているので、ここは安全だ」
「でも、なんだか中央で監視されているみたいだ」
●Extra Point
もう一例挙げる。
◎Extra Example
"You had better not cheat on your taxes."
"Yeah, Big Brother is watching."
「税金はごまかさないほうがいい」
「ああ、当局が監視してるからな」
どちらの例においても、Big Brotherは「ビッグ・ブラザー」と訳してもいいが、ここで示したように、状況に応じて「ビッグ・ブラザー」に相当すると思われるものをあてて訳すのも一つの方法だと思う。
GetUpEnglish「野球編」、最終日の今日は、to walk([打者]を四球で歩かせる)の使い方を学習しよう。
○Practical Example
"Sugiuchi intentionally walked Ogasawara to load the bases."
"And he struck out Alex Ramirez after that."
「杉内は小笠原を歩かせて、満塁策を取った」
「そのあとラミレスを三振に打ち取った」
●Extra Point
受身形でもよく使われる。
◎Extra Example
"Murata was walked intentionally."
"But Uchikawa hit a homer with two aboard after that."
「村田は敬遠された」
「でも、内川がそのあとスリーランを打った」
a homer with two aboardは「3ランホームラン」。
野球の英語はとても楽しいですね。いくらでも紹介できます。また、ぜひ近いうちにGetUpEnglish「野球編」第2段をやりたいです!
GetUpEnglish「野球の英語」の2日目です。
今日は、「変化球」と「速球」の英語表現を中心に学習しましょう。
「変化球」は、breaking ballで表現すればいい。 特にカーブやスライダー系はこの表現を使うといい。
○Practical Example
"Iwakuma struck out eleven batters with his sharp breaking ball."
"With his outstanding pitching, the Eagles won easily."
「岩隈は切れのいい変化球で11の三振を奪った」
「岩隈の見事なピッチングで、イーグルスは楽勝だった」
●Extra Point
「速球」はfast ballだ。
◎Extra Example
"Darvish piled up strikeouts with his fast ball."
"And he used change of paces effectively."
「ダルビッシュは速球で押して三振の山を築いた」
「そしてチェンジアップもうまく使っていた」
「チェンジアップ」はchange of pacesだが、 change-upもよく使われる。
明日のGetUpEnglish「野球編」3連戦最終日も、どうかお見逃しなく。
交流戦で盛り上がるプロ野球。GetUpEnglishでは、本日から3日間、野球に関する英語を紹介します。
まずは、野球のいちばん盛り上がるのは、「ホームラン」。
今日はhome runの使い方を学習します。
○Practical Example
"Matsunaka came through with a home run in the bottom of the eighth inning."
"Great! We can always count on him."
「松中が期待に応えて8回裏にホームランを打った」
「すごい! いつも頼りになる!」
to come throughは、この場合は、「期待に応える、頼りになる」。
●Extra Point
「同点ホームラン」はa game-tying homer, 「満塁ホームラン」はfour-run homerという。
◎Extra Example
"The Tigers were losing badly, but Kanemoto's four-run homer in the seventh inning suddenly turned the tide."
"Good! I knew Aniki would help us!"
「タイガースはかなり劣勢だったが、金本が7回に満塁ホームランで、一気に形勢を逆転した」
「よし! アニキはやっぱり頼りになる!」
to turn the tideは、「形勢を逆転させる、流れを変える」。
今日のGetUpEnglishでは、to root forという表現を学習する。 これは口語表現で、「応援[支援]する」という意味で用いられる。(「根」「根付かせる」のrootとは語源が違うので注意しよう。)
○Practical Example
"Which ball club do you root for?"
"I like the Fukuoka SoftBank Hawks."
「どのチームを応援してるの?」
「福岡ソフトバンク・ホークスが好きです」
●Extra Example
「判官びいき」という言い方は、このto root forで表現できる。
◎Practical Example
"The Japanese usually root for the underdog."
"Yes. Most of us stand up for the loser."
「日本人はたいてい判官びいきだ」
「そうです。たいてい敗者の側に立ちます」
underdogは、「敗者、負け犬」。
to belittleは「(……を)見くびる、けなす」。今日のGetUpEnglishでは、この表現を学習しよう。
○Practical Example
"Inoue belittles everything I do."
"He is an unpleasant man. He says whatever he wants no matter how it affects people."
「井上はぼくのやることなすこと批判する」
「あの人は不愉快だ。言いたいことを何でもいって、それがどれだけ人を傷つけるか考えない」
●Extra Point
「自分を卑下する」という意味で、よく次のような言い方をする。
◎Extra Example
"I'm a born loser. I’m not good for anything."
"Don’t belittle yourself so much, Kamiji. Everybody loves you."
「ぼくはだめな男だ。何をやってもうまくいかない」
「そんなに卑下するなよ、上地。みんな君が好きだから」