数日前のテレビで特集していた。千里ニュータウンだったと思うが高齢化率40%、ほとんどの人が車を持っていない、運転をやめてしまった人たち。その他いくつかのそういうところを取り上げて、交通の不便さを解消する取り組みを紹介していた。コミュニティ・バスとか、高齢化専用バスとか、スーパーが買い物をした客さんには低料金で送迎してくれているとか。団地があちこちに建てられ始めたときから、いずれ住民が高齢化したとき、こういう問題が起きる可能性があると指摘されてはいた。団地のみならず、普通の商店街も、ドーナツ現象で、商店街がつぶれ、スーパーなどが郊外に出店して、車のない、街中に住む高齢者たちには不便になっている。大変なのは医療機関に通うことだと言っていた。そうだろうなぁ、多くの医療の手が住民の近くから遠のいていっている現状だし、しかも年金生活者には毎回の交通費もかなりの負担になる。
日本は高齢化社会になると叫ばれながらも、高齢者向きの社会を作ってはこなかった。街づくりの構造も高齢者には向いていない。物理的なものだけでなく、心的な社会構造も思いやりはない。
いずれはそういう問題に私自身も直面することになるだろうとは覚悟していたが、それは急にやってきた。目下の私も交通弱者そのものだ。歩ければ、まだまだ弱者ではないが、悔しいがまだ思うように歩けない。私のアッシー君がいないと不便そのもの、ここのところ買い物も、ゴミ捨ても歩くことはすべて頼んでいたので。買い物は個人商店で買っているので、配達してくれるが、今のところ一番のネックは外出だ。息子が空いているときはアッシー君になってくれるが、こんな雨の日、アッシー君がいなければ、病院へ行ってやることも出来ない。駅まで行き、電車に乗れば、熱海駅には送迎のバスが待っているのは分かっているが、荷物を持って駅まで歩いていく自信がない。雨の日はタクシーも少ないだろう。
とはいえ、晴れたら、歩いて行ってみるか、これもチャレンジ。おい、おい、交通弱者だなんて、引っ込んでいちゃいけないよ。まだ気は十分強い。気の強い高齢者諸君、力をあわせて、高齢者向けにこの町を何とかしていこうよ、してもらうことばかり考えずに。ある意味ビジネスチャンスかもしれないよ。