萩は2週間くらい雨が続いてたそうだけど、
ついた次の朝はきれいに晴れた。
ダーは晴れ男パワーがすごいと自分でいってたけど、
そうかも。
海はあまりに美しく、
もう海馬のいらない部分をぜんぶ
この海の景色と差し替えようと思った。
空にはゲリラ雨の雲もあり、
ときどき雨がザーッとくるのだけど、
私たちはうまいこと避けていた。
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朝ご飯の後さっそく菊が浜をぶらぶらしてたら、
おかあさんが迎えに来てくれた。
家に寄って、おとうさんをピックアップしてから、
山奥の鮎を養殖場につれていってくれた。
背越し、塩焼き、フライ、鮎ご飯と
鮎のフルコースを堪能。
おとうさんはどこに行っても顔。
あらゆる実行委員長を務めていて、
この土地をとても愛していて
土地とともに生きているような方で、
言葉はときどき聞き取れないのだけど
イントネーションがとても美しい。
おかあさんはコーラスで忙しい最中だったけど、
よく帰ってきたねえ、うれしいですよ、
と喜んでくれていた。
午後、ダーと二人で
実家から歩いてすぐの清が浜へ。
歩くとキュッと鳴る“鳴き砂”の砂浜は、
菊が浜以上の美しさ。
しかも凪で遠浅、人はほとんどいない。
ふだん夢に見るような理想の海で、
泳いでは浮かび、
監視所にいたおとうさんもビックリするくらい
泳ぎ続けていた。
キラキラした水面にはまって、
沖に向かってどんどん泳ぐ。
鳴き砂を守るために
ボランティアの人がまめにゴミ拾いをしてるそうで、
ゴミもなくて本当に夢のような海。
菊が浜につづき、
海馬をこの海で染めようと思った。
日射しが強くて、
仰向けに浮かんでると暑くて眩しい。
焼ける焼ける。
でもそんなのどうでもいい。
キラキラ眩しい世界に
溶けてしまう。
今回は急な帰省でおかあさんが忙しそうだったのと、
旅行気分も味わいたかったので宿を取ってたけど、
夏に行くなら実家泊の方が良かったかも。
時間気にせずあの海にいたかった。
宿に送ってもらう途中の道の駅で、
無角和牛の焼き肉定食。
たっぷり泳いだ後なのでおいしさも倍増。
ここの駐車場ではじめて、
ゲリラ雨にぶつかった。
すぐ止んで、Mちゃんと二人のキュートな娘にも会った。
夜には暗い城下町をお散歩。
いい風情。