殿の食欲不振が長引いてきて、お世話も介護らしくなってきた。
たいていの家事は、一度にいくつかのことを同時進行できるし、はしょれるとこははしょれるけど、猫介護はそれじゃあかん!ご飯は食べた量をチェックするためつきっきり。投薬も飲み込むまでチェック、リフレも消毒から片付けまで神経集中、はしょりどころはない。
それが大変か、というと、大変でもない。猫のお世話は喜びでしかないから。ただ、時間がかかるから、仕事の日は少し早く起きたほうがいいかもね。
投薬は最初のころよりずっとラクになった。当たり前の習慣になったし、口の奥に薬を落とすのがうまくなって、すぐに少し水をシリンジで入れれば吐き出すこともない。
26日の朝は、ミャウミャウのレトルトを、3口くらい。
この3口が大事で、この刺激で喉や胃が食べる準備をするので、シリンジご飯しやすくなる。赤身の刺身は一切れ分食べた。
フォルツアを温めてあげると、ほとんどなめただけ、なのでサンワールドの粉、お湯、フォルツアを溶いて液状にして、シリンジご飯。15ミリを2回。
殿はシリンジご飯を嫌がらないから、これまでタオルまいたりしてなかったけど、さすがにこぼれたペーストで、胸元がカピカピしてきて、蒸しタオルでふいてるけど、これが、なかなかとれない。
これからは、シリンジご飯の前にタオルでくるむなりしたほーがよさそう。
タオルで何度もふいてたら、胸元が湿ってしまったので、ドライヤーをあてて乾かしても、殿はいやがらずにドライヤーの風を浴びていた。王様感。
ご飯の後は、殿はビーとくっついて寝ていて、ビーは殿の毛がカピカピしてるけらか、顔周りを舐めてあげていた。
なんて幸せな殿だろう。
なんてビーは優しいんだろう。
昨日はお刺身をちょっとしか食べなかったことで私も食欲が落ちたけど、何があろうと悲観はしない、と決めてる。
で、26日の夜はタマ伝まぐろサーモンとモンプチかがやきサポを数口の後、鶏胸肉の湯引きはいくらでも食べる殿だった。食欲ないわけじゃないんだ、ただの選り好み?!
シリンジご飯なしでいいくらいの食べっぷり。今も台所に座り込みちう。
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にゃんたが雌猫と仲良くしててどうしよう、と、しゃちょー。にゃんたはどうみても去勢済みの玉なので、まさかないとは思うけど、Mさんと3人で話し合い、雌猫が来たら追い払うしかない、ということに。
で、にゃんた不在中に、錆色の猫が来た。しかもめっちゃ可愛い。
その子も肉付きよくて、野良っぽくない。「にゃ」と向こうから話しかけられたけど、にゃんたのテリトリーだからね、ほかに行きなね、とMさんと二人で心を鬼にして言ったら、その後は一度も来てない。
にゃんたもそうだし、雌猫も、こちらの意向をすぐに分かってくれる。賢いし、毛並みいいし、体格いいし、傷もないし、人慣れしてるし、あの界隈の外猫を統括してる誰かは、偉大な猫マスターなのかもしれない。
今日は思いきってにゃんたの玉を触ってみたら、やっぱり中身がない。
触ってたら、ビュッと手に何かかけられた。肛門センのやつだろうけど、臭くもなかった。
私はにゃんたに週3回会うだけだけど、外猫との付き合いは色んなことを考えさせられるし、気温や風にますます敏感になって、新しい世界が見えてくる。