もーすぐげしってやつにゃんだぜ
この季節の空の明るさは、虹の橋の先にある天の国が大地に接近しているように思えてならない、曇っていても眩しい
モンチもビーも殿もすぐそばに来ているうように感じる
今年は21日の火曜日が夏至で、その前日、20日はモンチの命日、モンチの天国年齢は7歳になる、モンチが天にゃんになった時から夏至はますます特別な季節になった
夏本番のはじまりが嬉しくてウキウキするのと同じくらいの強度で、胸がきゅーっとなる切なさがある
モンチは殿やビーのように老いきってはいなかったから、私もやりきったとは言えないから、悲しみが今でも残っている
悲しみって書いたけどそんなヒトコトで言える感情でもなくて、胸がきゅーっとなる何かであり、それはそれでこの世界にモンチがいたことを痛切に感じさせてくれるので、とても大切な何かなのである
ただウキウキしてただけの夏至よりずっと、愛しくて眩しくて神々しくて胸に迫る季節なのである
だから私は夏至が近づくと隙あらば空を見る。仕事が忙しくても、夕暮れが近づくと何かにかりたてられるように外に出て、空の開けた場所に行く
その日の空
Tはこの日から出社になったので一人、バケットに魚フライとキャベツとトマトをはさんで河原に持っていき、食べながら空の色が変わっていくのを見ていた、正直なところ空とじっくり向き合いたいときは一人がベストである
地上に近づいても小さいモンチを広い空から見つけ出すのはむずいと思ってたけど、左のほうの雲はモフモフでどう見ても下から見た猫の腹だった
大切なものを失ったときには、同じくらい大切なものをいただいている、育んだ愛は、二度と消えることはないと、猫が教えてくれた
命日にはお花をたんと生けていたけど、今はマオちゃんが花や緑をちゃいちゃいして遊んだり食べたりするので、今年は少しだけ、庭のクレマチスやキャットミントと混ぜて飾った
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その日、地上ではモンちゃんついに庭から脱走!長々と庭で昼寝してたモンちゃん、私が校正紙を持って外で仕事しよーと庭に出たら、おもむろに起きて物干し台に広げて干してたワンピースの上にジャンプして、そこから物干し台の端まで歩き、お隣の庭に飛び降りた
モンちゃん!と呼ぶ私を何度かふりかえりつつ、悠然と歩き去る、見えなくなって、少ししたら私の方に戻ってくる、フェンスの扉を開けて、入って入って!というと、くるっと踵を返して悠然と歩き去る、見えなくなったと思ったら戻ってくる、を繰り返すモンちゃん
校正が終わっていったん部屋に戻ってしばらく仕事してまた庭に出て、モンちゃん!と呼ぶと現れて、こっちに戻ってきた、悠然と
扉を開けたらうちの庭に戻った
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2週間ほど海に行ってなかったので週末は怪しい天気だったけど実家へ
土曜日、ついてすぐ雨が降りだした、傘をさしてT浜からK崎を一周
潮めっちゃ澄んでた
緑の匂いが濃くて、紫陽花が満開で、雨の散歩も気持ちよい
夜、冷蔵庫の調子がおかしくて大騒ぎだったけどボタン調整したら次の日には治った
蚊が2匹もいてなかなか寝付けなかった上、朝は鳥の声に起こされた
私の寝てた部屋の雨戸の戸袋にムクドリが巣を作っていて、朝親鳥が食べ物を運んでくるとヒナたちが絶叫する
前回帰ったときに巣を見つけ、ママに言うと、片付ける!家がくずれる!とか言うので、小鳥の巣で家はくずれない!巣だつまで待ってあげて!と言い合いして、結局そのままにしてあった、良かった
起きてしばらくしてから戸袋をのぞいたら、巣は見えたけどヒナの姿は見えないし物音もしない、巣立ったのだろうか
この日は父の日だったので、前々から気になってた評判のお店でご飯をご馳走することに
目の前が海で、ここもよく澄んでた
ママがせっかちなので予約の時間よりかなり早めについて、私はばしゃばしゃし、ママはその辺を掘っていた
レストランは、この辺りにはないコジャレた雰囲気でコジャレた料理ではあるのだが、パッとしない味だった
この辺りの100倍はお店がある東京に住んでて東京の味に慣れてしまったせいもある、東京で流行ってるお店の努力はやっぱりすごい
てか、ぶっちゃけ前日のママご飯のほうがずっと美味しかった、あのロケーションでママご飯が出て来たらもっと感激してた
前日のママご飯、アジフライ紫蘇風味、チキンの夏野菜のせ、かぶらとキウイと生ハムのサラダなど、元ネタは伝説の家政婦シマさんのYouTubeだそうだけどまじ味がいい、キュウリとミョウガと紫蘇の浅漬けみたいのまで美味しかった、〆は家でとれたえんどうの豆ご飯
レストランはパッとしない味ではあったけど、ママは人の作ったご飯を食べることがめったにないので喜んでいた
萩のおとうさんにはうなぎを送った
その後、大潮干潮だったので潮干狩り、今年一番採れた、シュノーケリングもした、ベラとタナゴがたくさん
パパはほんとに体力なくなって、特に何もしてないのにすぐバテて寝転んでいた、目もわるくなっていて焦点が合わないことがあるらしい、それも老化現象らしい、見た目はガッチリして大きいのだが
K崎でも泳いだ、ここもベラとキュウセン、タナゴがたくさんいた、みんなかわいい
まだ潮は冷たいのでラッシュ着ないと長く水に入ってられない
帰って庭で新しく買ったコンロでBBQ、3人なのでありあわせだけどお肉もエビも野菜も、採ってきたアサリも大きい粒を焼いて、豆ご飯のおにぎりも醤油をぬりぬりして焼いてめっちゃうま
食べて片付けてもまだ日が残ってたので、坂を登ったとこにある公園へ
公園は誰もいなくて緑の気が強くて整いまくった