「生活の党と山本太郎となかまたち」
《11月4日小沢一郎代表石川県小松市講演発言要旨》
講演要旨 野党協力に関して、「共産党はすごい決断をよくした」
昨日のブログに書いたが、11月11日の参議院予算員会閉会中審議で復興相高木毅(59)が自身代表の政党支部から香典を支出し、それを政治資金収支報告書に記載していた公職選挙法違反の疑いで小川敏夫民主党議員から追及を受けたが、その際、同政党支部が弔電の費目で平成23年に115万円余り、平成24年123万円余り、平成25年124万円余り、計362万円余りの支出を行ったことを政治資金収支報告書に記載されていることに関しても問い質された。
弔電費用の支出先は福井新聞になっていて、その弔電は新聞の訃報欄に載っている故人の葬儀会場にダイレクトに届けるという福井新聞の弔電サービスを利用したもので、ネットで調べてみると、会員登録すると、訃報欄に載っている故人を指名するだけで新聞社の方で葬儀会場宛に弔電を送るらしい。
もし親しい知人が死亡した場合はその知人の家族から直接そのことを知らされるだろうから、高木の事務所なりが高木個人名で弔電を直接打てば済む。勿論、知らされないケースもあるだろうが、3年間で計362万円余りを福井新聞の弔電サービスに支出してそれをわざわざ利用するということは面識のないにも関わらず選挙区の故人ということで、葬儀出席の親類縁者や関係者に葬儀会場で弔電が読み上げられることに便乗して自身の名前を記憶させようという選挙運動を意図したものであろう。
小川敏夫民主党議員は弔電も国民の税金が入っている政党支部の資金からではなく、私費で支出すべきものではないかと問い質した。
対して高木は「まあ、そういうふうな考え方もあろうかと思います。しっかりと勉強させて頂きたいというふうに思います」とか、「弔電は心を込めて打たせて頂いております」とか小バカにした開き直りを見せて、小川の追及を見事に逃げ切った。
ところが追及から2日経た11月13日の閣議後記者会見で政治資金収支報告書への弔電支出の記載は法に触れていないと自らの正当性を表明した。
高木毅「私が代表を務める政党支部は、政党助成金とそれ以外の収入を明確に分けて管理しており、政党助成金から弔電を支出しておらず、事実誤認だ。法令にのっとり適切に処理しており、政治家が祝電や弔電を出すことは公職選挙法上、問題ない」(NHK NEWS WEB
「政党助成金とそれ以外の収入を明確に分けて管理している」と、自身代表の政党支部の資金管理の厳格さを主張している。
だが、11月11日の質疑では、私費で支出すべき香典を公費の形で支出して、その支出を政治資金収支報告書に記載したことの理由を小川敏夫が追及すると、「私が弔問し、私費で出したものを収支報告書では担当者が政治団体の香典として誤って記載した」もので、その過ちの原因を自分で事務所に寄って持っていく場合は間違いはないが、高木本人の外からの指示で「運転手なり、秘書なりが事務所からそういったものを持ってきて、それを私が持っていく」ケースで「事務所に私の私費とそれから政治団体のカネがあるということでございまして、その辺りを取り違えたのだろうというふうに思います」と釈明している。
既にここで自身を代表に据えて政党支部としている事務所が高木個人の私費と政党支部としての公費を明確に区別する厳格な管理が行われていないことを自から暴露している。
しかもそういった取り違えが8件もあった。
私費と政治団体のカネを明確に分けて厳格に管理し、その上香典は私費で出すものとの認識を高木を含めた事務所全員で共有していたなら、間違いようのない収支報告書への使途を香典とした記載でありながら、それを間違えたことは自身も証言しているように厳格な資金管理が行われていなかったことと、香典は私費という情報共有が満足に行き届いていなかった証明以外の何ものでもない。
それを政治資金収支報告書へ記載した弔電の支出に関しては「私が代表を務める政党支部は、政党助成金とそれ以外の収入を明確に分けて管理しており、政党助成金から弔電を支出しておらず、事実誤認だ」と、ここでは厳格な管理を持ち出す。
カネには色はついておらず、どちらのカネを使ったか分からないことをいいことに2日前に自身が証言した資金管理の不備を平気で覆す舌の根も乾かぬうちの盗人猛々しい開き直りにしか見えない。
高木毅が弔電の支出に関して言っていることを誰が信用するだろうか。